街に溶け込む洗練されたデザイン

「天神ビジネスセンターⅡ」のデザイン監修を手がけたのは、「天神ビジネスセンター」も担当した建築家、重松象平氏(OMAパートナーおよびニューヨーク事務所代表)。街区全体の統一感と求心力を高める、都会的で洗練された景観が実現しました。

外観は、建物の角を緩やかな曲線で削り取ったようなデザインが特徴的。これによって、高い視認性と象徴性を持ちながら、通りに向かって開かれた広場空間が形成され、歩行者が自然と立ち寄りたくなるような、回遊性を促す空間構成となっています。

多彩な機能が融合したフロア構成

「天神ビジネスセンターⅡ」の核となるのは、地下2階から地上5階まで7層吹き抜けの開放的な空間「アクセラリウム」。この空間を中心に、さまざまな機能が立体的に配置されています。

天神ビジネスセンターⅡ フロアガイド

  • 地下2階: 因幡町通り地下通路と直結し、隣接する天神ビジネスセンターや飲食ゾーン「天神グルメストリート 天神イナチカ」と接続。地上と地下が一体となった回遊ネットワークが形成され、「天神グルメストリート 天神イナチカSOUTH side」が展開されます。

  • 地上2階〜3階: 九州初出店となるラウンジ・カフェ併設型の大型書店「ジュンク堂書店」が入居。

  • 4階: ディープテック分野に特化したインキュベーション施設「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin(略称「FIL.Tenjin」)」が開設されます。

  • 地下2階および地上4階〜5階: 約1,300坪もの広さを誇るワーカー専用共用空間「Reboot!(リブート)」が利用できます。

  • 6階〜18階: 多様な働き方に対応する機能を備えた、ハイグレードなオフィスフロアが広がります。

これらの機能が立体的に配置されることで、ワーカーや来街者の交流が活発になり、新たな価値が生まれる交流・創造の場となることでしょう。そして、天神エリア全体の回遊性向上と賑わいの創出にも貢献します。

九州最大級の書店からグルメまで!充実の商業ゾーン

「天神ビジネスセンターⅡ」の商業ゾーンには、日本初出店1店、九州初出店7店、新業態4店を含む全16店舗が出店します。

九州初!ラウンジ・カフェ併設型「ジュンク堂書店」

特に注目なのが、地上2階から3階にオープンする「ジュンク堂書店」です。九州初となるラウンジ・カフェ併設型店舗として、約3,000㎡(約900坪)という広大なスペースを誇ります。最新のコミックや文芸書から、専門性の高い書籍まで、あらゆるジャンルを網羅した九州最大級の在庫が揃います。

さらに、文具・雑貨の販売やギャラリー機能も備え、読書体験をより豊かにする工夫が凝らされています。「hour lounge 本拠地」というラウンジや「MARUZEN café」というカフェも併設されるため、本を買うだけでなく、読書にまつわる時間をゆったりと過ごせる、新しい知的体験の場が提供されます。

hour lounge 本拠地

MARUZEN café

この大型書店の出店により、ビルで働くワーカーや来街者が、日常的に学びや発見に触れられる環境が生まれ、オフィス機能との相乗効果でさらなる価値向上が期待されます。

天神最大級のグルメゾーン「天神イナチカ SOUTH side」

地下2階には、飲食ゾーン「天神グルメストリート 天神イナチカ SOUTH side」が誕生。既存の「天神グルメストリート 天神イナチカ NORTH side」と合わせると、合計22店舗へと拡大し、天神エリア最大級のグルメゾーンへと進化します。ランチや昼飲み、仕事帰りの一杯から宴会まで、多様なシーンに対応してくれること間違いなしです。

その他にも、日本初出店のアルプス料理レストラン「Käfer ALPS KITCHEN」や、九州初出店の「スターバックス リザーブ® カフェ」など、個性豊かな店舗が集結します。ゴールドウインを除く15店舗は、2026年8月4日に営業開始予定です。

アートが彩る交流拠点「アクセラリウム」

「アクセラリウム」は、ただの吹き抜け空間ではありません。2階から3階には大階段が設置され、異なる機能を立体的に集積することで、ワーカーや来訪者の交流と創造を促す拠点としての役割を担います。

アクセラリウム

「都心の森1万本プロジェクト」とアートの融合

「都心の森1万本プロジェクト」※3の主旨を踏まえ、各フロアの特性に応じた多様な植栽が積極的に配置されています。吹き抜け空間全体に潤いと心地よさをもたらし、来街者やワーカーが自然を感じながら過ごせる滞在環境を提供します。ガラスファサードを通じて建物外からも緑を感じられる開放的な空間は、まちとの一体感を生み出すことでしょう。

さらに、福岡市が推進するアート事業「Fukuoka Art Next」※2の取り組みの一環として、国際的に活躍するアルゼンチン出身のアーティスト、トマス・サラセーノ氏による新作インスタレーション「エアロソーラー・リズムズ(Aerosolar Rhythms)」が展開されます。これにより、ワーカーや来街者が日常的にアートを楽しめる空間が提供されます。

トマス・サラセーノ氏

この作品は、太陽熱や空気の流れといった目に見えないエネルギーに着想を得たもの。化石燃料を使わない飛行の可能性を探るエアロソーラー球体群が、天神の都市空間に星座のように展開されます。都市の上空に浮遊する風景は、私たちを取り巻く空気や大気の存在に意識を向けさせ、それらを新たな感覚で捉える体験をもたらしてくれるはずです。

アート作品イメージ1

アート作品イメージ2

次世代の働き方を提案するオフィスフロア

「天神ビジネスセンターⅡ」のオフィスフロアは、多様な働き方に対応する機能と高いグレードを兼ね備えています。

オフィスロビー

2階に配置されたオフィスロビーは、吹き抜け空間に面しており、開放的で木を基調とした温かみのあるデザイン。来街者を心地よく迎える場としてふさわしい環境が整えられています。

6階から18階には、最小43坪から最大785坪まで対応可能なワークスペースが用意されています。特に注目なのは、以下の二つのオフィススタイルです。

即入居可能な「セットアップオフィス」

6階には、内装とオフィス家具があらかじめ用意された「セットアップオフィス」が整備されています。これは、初期投資を抑えつつ、入退去時の負担を軽減できるという大きなメリットがあります。用途や働き方に応じて、すぐにビジネスをスタートできるのが魅力です。

環境負荷低減とデザイン自由度を両立「ハッカブルオフィス」

8階から18階には、ハーフスケルトン仕様の「ハッカブルオフィス」が採用されています。入居時に廃棄されることが多いタイルカーペットやシステム天井などを標準仕様から除くことで、環境負荷の低減に貢献しています。同時に、テナントごとのデザイン自由度が高く、個性的なオフィス空間を創造できるのが特徴です。

オフィスラウンジ

ハッカブルオフィス(会議室)

ハッカブルオフィス(スケルトン)

これらの取り組みにより、入退去に伴うコストの最適化と環境負荷低減を両立し、次世代のオフィスのあり方を提案しています。

ワーカーの活力と創造性を高める「Reboot!」

入居企業で働くワーカーのために、地下2階および地上4階から5階にかけて、合計約1,300坪もの広大な専用共用空間「Reboot!」が整備されています。ここは、ワーカーの生産性とウェルビーイング向上に貢献する、リカバリーオフィスとしての機能が充実しています。

Reboot! ジム

  • 地下2階: スパ・サウナが完備され、心身のリフレッシュを促します。

  • 4階: 役員会議にも対応可能なボードルームをはじめ、1〜20人用のミーティングルームや、最大200名を収容するカンファレンススペースが配置されています。

  • 5階: ジムやシミュレーションゴルフで体を動かしたり、仮眠室で休憩したり。カフェラウンジやワークスペースも利用でき、様々なニーズに対応します。さらに、ひな壇形式のプレゼンテーションルームや、音響録音機能、ライブラリー機能、キッチンを備えたミーティングルームなど、目的や利用シーンに応じた多様なミーティングスペースが集積しています。

Reboot! スパ・サウナ

Reboot! ゴルフシミュレーター

Reboot! カンファレンス

ビル全体で「働く人を支える機能」を共有することで、ワーカーがより活き活きと働ける環境が提供されます。

ディープテック分野を支援する「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin」

4階には、ディープテック分野に特化したインキュベーション施設「Fukuoka Innovation Lab.Tenjin(略称FIL.Tenjin)」が開設されます。ここは、「宇宙・AI・半導体・エネルギー・ロボティクス・アグリカルチャー」といった先端領域を対象とした都市型拠点です。

FIL.Tenjin コワーキングスペース

多様な企業が集積するこのビル内で、入居者同士の日常的な交流や連携を促進し、スタートアップの事業成長や事業会社の協業機会創出を支援します。

施設内には、24時間365日利用可能なシェアオフィス(10室、2~6人部屋)と、平日9時~21時に利用可能なコワーキングスペースを完備。1on1ブースや防音フォンブースなど、多様なワークプレイスが用意されています。Wi-Fiやマッチング支援といった各種サービスで入居企業の活動基盤を支えるほか、地場のネットワークを活かして、産官学民の連携や創業支援を一気通貫でサポートします。

FIL.Tenjin 個室ブース

まちづくりへの貢献とサステナビリティ

「天神ビジネスセンターⅡ」は、単なるビル建設に留まらず、地域のまちづくりと環境への貢献も重視しています。

BCP(事業継続計画)への対応

大規模地震時の建物機能維持のため、福岡市建築基準法施行条例基準の耐震基準の1.5倍の耐震性能を確保した免震構造を採用しています。また、都市ガスと重油の両方に対応したデュアルフューエル非常用発電機を設置。都市ガス利用時は約250時間、重油利用時は約72時間の連続電源供給が可能で、燃料の二重化により、災害時における事業継続性の向上を支えます。さらに、大規模災害時には約820人の帰宅困難者を受け入れるスペースも確保されています。

環境負荷低減への取り組み

快適な室内環境を保ちつつ、省エネルギー性能を高めた設備・仕様を採用。オフィス部分では一次エネルギー消費量を基準値より40%以上削減し、「ZEB Oriented」認証を設計段階で取得しました。太陽光発電設備の導入や、温室効果ガス排出に配慮した建材・設備の積極的な採用により、環境負荷低減に努めています。

連続する緑化空間

「都心の森1万本プロジェクト」の主旨に基づき、広場空間に中高木やベンチを積極的に配置。建物周辺の因幡町通りや福博であい通りにも歩行者目線で連続するよう緑を配し、都心に憩いの空間を創出します。建物内部の「アクセラリウム」にも植栽を配置することで、建物内外での緑の連続性を確保し、一体的な賑わい創出を図っています。

連続する緑化空間

天神の未来を創る新拠点

「天神ビジネスセンターⅡ」は、福岡の国際競争力強化と魅力的な都市空間創造に大きく貢献する、まさに「天神ビッグバン」の象徴的なプロジェクトです。オフィスワーカーから来街者まで、多様な人々が集い、交流し、新たな価値を生み出すこの場所が、これからの天神をさらに盛り上げていくことでしょう。

用語解説

  • ※1 天神ビッグバン
    天神ビッグバンロゴ
    規制緩和などを活用して民間ビルの建て替えを促進し、天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト。国家戦略特区により航空法高さ制限の緩和を獲得し、高付加価値ビジネスの集積や緑化推進などにより、緑や水辺、文化芸術、歴史といった魅力を磨き上げ、多くの市民や企業から選ばれるまちづくりを目指しています。

  • ※2 Fukuoka Art Next
    Fukuoka Art Nextロゴ
    福岡市美術館や福岡アジア美術館のこれまでの取り組みをさらに発展させ、アートの力で都市の成長と生活の質の向上を図り、「人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市」を目指すアート事業です。

  • ※3 都心の森1万本プロジェクト
    都心の森1万本ロゴ
    天神ビッグバンや博多コネクティッドによって大きく生まれ変わるまちに、緑の魅力を加え、憩いや安らぎを感じられる空間を創出するプロジェクト。市民や企業と協働し、樹木の植栽や既存の緑の美化、民有地における緑化誘導により、良好な都市景観の形成や都市環境の改善を図り、緑豊かなまちづくりを推進しています。

本物件概要

項目 内容
事業名称 天神ビジネスセンターⅡ
所在地 福岡県福岡市中央区天神一丁目10番10号
敷地面積 約4,085㎡(約1,235坪)
建築面積 約3,517㎡(約1,064坪)
延床面積 約62,720㎡(約18,973坪)
建物高さ 約87.5 m
階数 地上18階、地下2階、塔屋2階
用途 事務所、店舗、駐車場等
構造 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
耐震性能 免震構造
環境認証 ZEB Oriented認証取得(設計段階)、DBJ GreenBuilding認証4つ星取得(予備認証)、CASBEE福岡「Aランク」認証取得済み
着工 2023年10月1日
竣工 2026年6月30日
開業 2026年8月4日(予定)
事業主 天神一丁目761プロジェクト合同会社 (福岡地所株式会社、九州電力株式会社、株式会社クラフティアの3社で構成される特別目的会社) 福岡地所株式会社
建物デザイン 重松象平/OMA
建物基本設計・実施設計・監理 前田建設工業・俊設計設計監理共同企業体(構成員:前田建設工業株式会社、株式会社俊設計)
建物施工 前田・旭特定建設工事共同企業体 (構成員:前田建設工業株式会社、株式会社旭工務店)
Reboot!デザイン 重松象平/OMA、ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド
Reboot!基本設計 ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド
Reboot!実施設計・監理・施工 株式会社サン・ライフ

施設位置図

本施設位置図

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