6月は筒描染作家・なかむら ずい氏の個展『なかむら ずい 展 -叢にて-』

2026年6月23日(火)から7月21日(火)までの期間は、金沢市を拠点に活動する筒描染作家、なかむら ずい氏の個展『なかむら ずい 展 -叢にて-』(くさむらにて)が開催されます。

なかむら ずい展のポスター

作品に込められた思い

本展では、植物や風景をモチーフに、記憶や感情を色彩へと再構築した作品が展示されます。人の内側に広がる庭や草花を通して、日常の中にある豊かな感覚を表現しているのが特徴です。

なかむら ずい氏は、「人の内側には庭がある」という思いを込めています。人生のさまざまな出来事が輪郭を描き、言葉や旋律が根を張り、光や大気の記憶が色彩へと変化していく場所、それが内なる庭だと語ります。その庭に生い茂る草花の中に分け入り、耳を澄ませ、匂いを嗅ぎ、目を瞑って呼吸をする。そして開けた場所に出て遠くを見つめる。過ぎゆく日々の中でふと立ち止まり、そんな時間を持ちたいと、道端の小さな植物たちを見るたびに思うそうです。

鮮やかな色彩で描かれた花や葉のテキスタイルデザイン

なかむら ずい氏のステートメント

なかむら ずい氏は、描きたい情景や色彩を植物の姿に重ねて染めています。それは経験したことや見聞きしたことに根ざしており、一輪の花を描く際には、出会った人々や本の一場面が、風景を描く際には幼少期を過ごした田舎町の様子などが浮かび上がるといいます。日々、写真を撮り、スケッチを重ねる中で、描くことは「記憶と観察の間に漂うリアリティーを探すこと」だと表現しています。

筒描染は、きっちり描いてもどこかゆるやかな雰囲気を残す技法です。柿渋紙やフィルムを円錐状にした「筒」の先端から糊を絞り出しながら描くこの技法は、お菓子のアイシングに似ています。なかむら氏は、染料を混ぜた色糊を用い、全工程を筒描きのみで制作。色糊は着色防染という性質を持ち、独特のマットな発色を生み出します。絵画や彫刻のような物質感とは異なる、そっと寄り添うような柔らかさが魅力です。布という素材の自由さと、絵とも染めともつかない筒描染の面白さに、尽きない魅力を感じていると語ります。

目指すアートは、部屋に一輪の花を飾った時のように、生活に色彩を投じ、見るたびに嬉しい気持ちになるような、温かい存在を思い出させてくれる作品を描き続けることだそうです。

鮮やかな花々が咲き乱れる幻想的な庭の絵画

なかむら ずい氏 プロフィール

なかむら ずい氏のポートレート

  • 略歴

    • 1989年 埼玉県生まれ

    • 2012年 女子美術大学短期大学部 造形学科 デザインコース(テキスタイル) 卒業

    • 2013年 女子美術大学短期大学部 専攻科 デザインコース(テキスタイル) 修了

    • 2018年~2021年 女子美術大学短期大学部 デザインコース テキスタイルデザイン研究室 助手

    • 2024年~現在 金沢卯辰山工芸工房 染工房 技術研修者

  • Instagram: https://www.instagram.com/zuinakamura/

7月はアーティスト・村上 有輝氏の個展『村上 有輝 展』

2026年7月24日(金)から8月20日(木)までは、京都府亀岡市を拠点に活動するアーティスト、村上 有輝氏による個展『村上 有輝 展』が開催されます。

村上 有輝展のポスター

作品の世界観

本展では、自然風景を題材に、記憶や内面性を色彩の重なりで表現した作品が展示されます。実在する風景とは異なる「The secret space」の世界観を体験できます。

村上 有輝氏のステートメント

村上 有輝氏は、眼前の自然風景が今の形になったのはいつだろうか、という問いから制作を始めます。自然物は本質を変えずに変化し循環している中で、そうした自然の一瞬のありさまに個人的な記憶や思想を重ねることがあるといいます。こうした経験から、万物は流転するという「パンタ・レイ」の概念を制作の根幹に据え、主観や内面性を孕んだ空間を「The secret space」として表現。布の表面ではなく内側へと染み込む色とその重なりで描写しています。

青緑色の森を描いた抽象的な絵画

村上 有輝氏 プロフィール

  • 略歴

    • 1989年 大阪府生まれ

    • 2012年 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 美術科 油画専攻 卒業

    • 2014年 金沢美術工芸大学大学院 美術工芸研究科 修士課程 修了

    • 2020年 有限会社由水十久工房 退職

    • 2023年 金沢卯辰山工芸工房 修了/金沢市にて制作

    • 2025年 京都府亀岡市にて制作

  • Instagram: https://www.instagram.com/kusyami9854/

会場・アクセス・注意事項(両展共通)

  • 会場: La RINA Cafe Wall Art

  • 所在地: 石川県金沢市香林坊2-1-1 クラソ・プレイス香林坊 G階 せせらぎ通り側

  • 時間: 8:00~20:00

    • レストランのディナー営業時間帯(17:30~22:30)も観覧可能です。
  • 定休日: La RINA Instagramをご参照ください。

    • お昼時などの混雑時は、カフェ利用のお客様が優先される場合があります。

展示販売に関するお問い合わせ先

  • 主催: 縁煌株式会社

  • 所在地: 石川県金沢市東山1-13-10

  • 電話番号: 076-225-8241

主催者:縁煌(enishira)について

縁煌(enishira)は、石川県金沢市のひがし茶屋街にあるギャラリー&ショップを拠点に、伝統工芸と現代的なデザインを融合した作品の販売を行っています。「縁煌」という名前には、人や物、機会、場所との縁を煌(きら)めかせたいという思いが込められています。北陸三県にゆかりのある工芸作家が手がけた、手作りの温もりと洗練されたデザインの作品を取り扱っており、伝統的な技法を受け継ぎながらも現代の暮らしに溶け込む新たな価値を生み出す作品との出会いを提供し、人々の暮らしや心を豊かにすることを目指しています。

【La RINA】地元食材を活かした贅沢なひととき。カフェ&レストランで楽しむ極上の時間

金沢市香林坊の「クラソ・プレイス香林坊」G階にある【La RINA】は、レストランフロアとカフェフロアの2つの顔を持つ、地元内外から愛される食の拠点です。2024年12月にカフェフロア、2025年1月にレストランフロアが開業し、地元食材を活かした料理とドリンクが好評を博しています。

モダンで落ち着いた雰囲気のLa RINA Cafe店内

カフェフロアの魅力

カフェフロアでは、野々市市の名店「NiOR」が手がけるこだわりのバゲットサンドイッチや、金沢の自家焙煎珈琲店「SUNNY BELL COFFEE」をはじめとする3社のこだわり豆を使った香り豊かなコーヒーが楽しめます。石川県産の加賀和紅茶や濃厚な抹茶・抹茶ラテなど、ドリンクメニューも豊富です。器には、伝統工芸の「我戸幹男商店」の山中漆器が採用されており、味覚だけでなく、視覚や触覚でも楽しめる、まさに五感で味わうひとときを演出しています。

朝の時間帯には、「NiOR」のバゲットトーストを主役に、バター、シシリアンマーマレード、マヨネーズ、ゆで卵を添えた「Breakfast Set」も提供されています。ドリンクはコーヒーまたは紅茶から選べ、おかわり自由のセルフスタイルで、心地よい朝の時間を過ごせます。

La RINA Cafeのバゲットサンドイッチとドリンク

レストランフロアの魅力

レストランフロアの料理コンセプトは、“北陸の魚介を主体としたイタリアン”です。SNS総フォロワー230万人超の人気シェフ・George(ジョージ)氏がメニューを監修し、金沢市金石出身の松原海斗シェフが地元食材への深い理解と東京の名店での経験を活かし、一皿一皿を丁寧に仕立てています。北陸の旬の魚介や地元食材の持ち味を引き出すシンプルな構成を基本に、前菜からパスタ、肉料理まで自由に組み合わせて楽しめるスタイルです。ズワイガニや能登いしるを用いたパスタ、能登豚やグラスフェッドビーフのメインなど、素材の個性を感じられる味わいを堪能できます。

ランチは、選べるパスタを中心とした平日限定のセットから、メイン料理まで味わえる休日コースまで用意されており、滞在時間や目的に応じて選択可能です。ディナーでは、おまかせコースのほか、記念日向けの特別コースやグループでシェアできるプラン、アラカルト利用にも対応しており、日常の食事から特別な一日まで、幅広いシーンに寄り添います。

La RINA Restaurantのサラダとワイン

店舗情報

  • 店舗名: La RINA(ラ・リナ)

  • 所在地: 石川県金沢市香林坊2-1-1 クラソ・プレイス香林坊 G階

  • 電話番号: 076-222-0141

  • 定休日: La RINA Instagramをご参照ください。

  • 営業時間:

    • MORNING: 8:00–10:00(L.O. 9:45)

    • CAFE: 10:00–18:00(L.O 17:30)

    • LUNCH: 11:30–14:30(L.O 13:30)

    • DINNER: 17:30–22:30(L.O 20:30)

    • DRINK: 17:30–22:30(L.O 22:00)

  • 駐車場: なし

  • 公式HP: https://la-rina.jp/

  • Instagram: https://www.instagram.com/la_rina_kanazawa/

株式会社リナシェンテの事業展開について

【La RINA】を運営する株式会社リナシェンテは、「金沢まいもん寿司」を運営する株式会社エムアンドケイのグループ会社として、地域に根ざしたまちづくり事業を展開しています。公共施設の管理・運営やイベントプロデュースを通じて、地域社会の発展に貢献。理念に掲げる「ウェルビーイング経営」のもと、地域の歴史と文化を重視した観光拠点の開発にも取り組んでいます。

Rinascenteのロゴ

運営施設

これらの施設を通じて、地域文化の発信や、訪れる人々に多様な体験機会を提供しています。また、物販・EC事業では、ECショップ「NOIE.」を運営し、地域特産品を活用した商品企画・開発・販売や、ふるさと納税商品を展開し、地域経済の活性化を図っています。今後も、地域活性化や文化振興に貢献し、地域社会とともに成長していく展望です。

「La RINA Cafe Wall Art」では、今後も月替わりで魅力的な工芸・美術作品を展示販売していく予定です。カフェで過ごす時間の中で、新しい作品との出会いをぜひお楽しみください。