成果を生み出すAI活用の実践ポイントが明らかに
今回のセッションでは、株式会社デジライズ代表取締役の茶圓将裕氏とともに、「AI導入1年で成果5億円を実現したDX事例 ― 現場で見えた“成果が出る会社”と“止まる会社”の差」という、なんとも興味深いテーマで登壇しました。
生成AIやAIエージェントの活用が急速に進む一方で、多くの企業ではAI導入がPoC(概念実証)や部分的な導入に留まり、全社的な成果創出までには至らないケースが多いのが現状です。このセッションでは、AI導入支援の現場で培われた貴重な知見をもとに、AI導入を成功させて成果を出す企業に共通する特徴と、途中で導入が頓挫してしまう企業の課題が、具体的な事例を交えながら詳しく解説されました。
なぜAI導入は成果につながらないのか?
セッションでは、AI導入からわずか1年で5億円規模の成果創出につながったDX事例をベースに、企業がAI活用を推進する上で特に重要となる視点が多角的に語られました。
単にAIツールを導入するだけでは不十分で、現場の業務を深く理解した上での設計、実際の業務フローへのスムーズな組み込み、そして意思決定との連携、さらには運用が定着するまでの一連のプロセスを一体で進めることが、成果を出す上で非常に重要であると共有されました。
また、実際の支援現場で見えてきた、AI導入におけるつまずきやすいポイントや、成功へのカギとなる論点についても詳しく紹介されています。
AI導入、こんな落とし穴に注意!
多くのAI導入が成果につながらずに途中で止まってしまう理由には、いくつかの共通点があるようです。例えば、技術先行で具体的なビジネス課題との結びつきが弱かったり、現場を巻き込まずに進めてしまったりするケースが挙げられます。
陥りやすい誤解を解き放つ
「データさえあればAIに学習させればいい」「自社専用のプロダクトを作れば万事解決」といった考えは、AI導入時に陥りやすい誤解の一つです。データは質と量が重要であるだけでなく、それをどう活用するかが肝心。また、AIは魔法のツールではないため、目的と範囲を明確にすることが大切です。自社専用のプロダクト開発に飛びつく前に、まずは既存ツールをうまく活用したり、小さくスタートして成功体験を積み重ねたりする方が、賢明なアプローチだと言えるでしょう。
KPI起点でAI導入を設計する重要性
AI導入を成功させるためには、具体的な成果目標、つまりKPI(重要業績評価指標)を起点に戦略を立てることが欠かせません。測定可能な指標を設定し、それに基づいて進捗を管理していくことで、AI導入が着実にビジネス成果へとつながっていくのです。
文化とインフラ、そして自律化の2軸アプローチ
社内でAI活用を促進するためには、AIリテラシーの向上やトレーニングの実施、AIツールへのアクセス環境整備といった文化・インフラの整備が不可欠です。これに加え、定型業務の自動化から、より複雑な意思決定を支援するAIエージェントの自律化を進めるという2軸のアプローチが、企業のAI活用を次のステージへと押し上げる鍵となります。
具体的な成果事例も公開!
セッションでは、営業活動のブラックボックス解消や、広告運用の自動化による実際の成果事例も紹介されました。例えば、AIが営業データを分析することでボトルネックを特定し、営業効率を大幅に向上させたり、広告予算の最適化によって無駄を削減し、収益を最大化したりといった具体的な話が聞けたようです。
最初に取り組むべき実践ポイント
AI導入初期にありがちな、PoCで終わってしまうような施策を避け、具体的な課題解決にフォーカスすることが重要です。まずは小さく始めて成功体験を積み重ね、そこから徐々にAI活用の範囲を広げていくアプローチが、成果創出への近道となるでしょう。
AIXの「実装型」AI導入支援
株式会社AIXは、企業ごとの業務に最適化された専用AIエージェントの設計・開発・導入を支援する「実装型」のAI導入支援を強みとしています。構想だけで終わらせることなく、現場で具体的な成果を出すことに徹底的にこだわっている点が特徴です。今回の登壇では、そうした豊富な支援実績を背景に、AI活用を企業の実務成果へと確実につなげるための実践的な考え方が発信されました。
株式会社AIX 代表取締役 井上聖司氏からのコメント
登壇を終えて、株式会社AIX代表取締役の井上聖司氏は次のようにコメントしています。「このたび『Startup JAPAN 2026』に登壇し、AI導入の成功要因について多くの方々と共有する機会をいただけたことを大変光栄に思います。」
井上氏は、多くの企業がAI導入に取り組む一方で、実際には一部業務での試験導入に留まり、本質的な業務変革や成果創出までつながらないケースが多い現状を指摘。「AIで成果を出すためには、単に新しいツールを入れるのではなく、現場業務を深く理解し、どの業務に、どのような形でAIを実装するかを見極めることが不可欠です」と、成功へのカギを明確に語りました。AIXは今後も、企業ごとの業務に最適化したAIエージェントの開発・導入支援を通じて、企業の生産性向上とDX推進に貢献していくとのことです。
登壇者のご紹介
今回のセッションで貴重な知見を共有してくださった両氏のプロフィールをご紹介します。
株式会社デジライズ 代表取締役 茶圓 将裕 氏
学生時代に英語圏での1年間の留学を経験後、上海で日系人事コンサル会社にて法人営業に従事し、延べ100社以上の人事評価制度構築に携わりました。日本帰国後にはSNSマーケティング事業の会社を起業。2022年には世界初の「食べて稼げるeat to earn NFTゲーム『Eatnsmile』」をスペインにて共同創業しました。帰国後はAIチャットボット「AideX」やAI語学学習ツール「AI会話」など、AI関連サービスを複数開発。現在はX(旧Twitter)などでAI情報発信を行い(フォロワー18.5万人以上)、AI専門家として多くのメディアにも出演されています。
株式会社AIX 代表取締役 井上 聖司
元脚本家という異色の経歴を持つ井上氏は、代表作に「絶対零度」「せいせいするほど愛してる」などがあります。17歳で起業し、株式会社AIXは6社目の創業となります。システム開発領域に7年携わり、前社を事業譲渡後にAIXを設立。創業1年目にして上場企業を含む複数企業のAIDXプロジェクトを推進し、現場に入り込んだ実装型のAI導入支援を行っています。クライアントの業務を詳細に分析し、人間が行っている業務をAIエージェントに代替する仕組みを設計・実装することを得意としています。データ収集・分析・意思決定・実行までを一体化したAIエージェントの構築により、企業の生産性向上とDX推進を支援。具体的な成果としては、不動産業界で物件入稿業務を1日7.5時間から1時間へ87%削減、広告業界ではMeta広告運用の自動化により月間2,000万円の無駄予算削減を実現しています。「3年で1万社のAI導入を成功させる」という壮大なビジョンを掲げ、企業のAI活用を加速させています。
株式会社AIXについて
株式会社AIXは、企業の業務に最適化した専用AIエージェントの開発・導入を支援するAIコンサルティング会社です。業務分析から要件設計、AIエージェント開発、導入・運用定着までを一貫して支援し、企業の生産性向上とDX推進を実現しています。構想段階で終わらせることなく、現場で成果を出す「実装型AIDX」を提供しています。
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所在地:東京都渋谷区神宮前2丁目23-2 原宿ドレスビル
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代表者:代表取締役 井上 聖司
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事業内容:AI-DX支援事業
今回のセッションを通じて、AI導入で確かな成果を出すための具体的なヒントが得られたことでしょう。AIXのような「実装型」の支援は、多くの企業にとってDX推進の強力な味方となるに違いありません。
関連リンク
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Startup JAPAN 2026 イベント公式サイト:https://eight-event.8card.net/lp/startup-japan/2026/
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登壇資料はこちらからご覧いただけます:https://speakerdeck.com/aixinc/aidao-ru-1nian-de-cheng-guo-5yi-yuan-woshi-xian-sitadxshi-li


