YC公認ハッカソン「c0mpiled-7」ってどんなイベント?
「c0mpiled-7: San Fransokyo」は、YCに投資するTranspose Platformが主催し、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(UTokyo IPC)が共催、森ビル株式会社が協賛する大規模なハッカソンです。サンフランシスコと東京の融合をコンセプトに掲げ、今回は約230名が参加し、65ものプロジェクトが提出されました。
テーマは、YCが「次に投資したい分野」を公開するドキュメント「Request for Startups(RFS)Spring 2026」に沿ったもので、AIネイティブヘッジファンド、AIネイティブエージェンシー、AI for Governmentなど、7つのカテゴリから各チームが1つを選択してプロダクトを開発しました。開発、プレゼン、そして90秒のデモ動画の提出まですべて英語で行われるという、まさに国際色豊かなイベントだったようです。
当日、ハッカソンのタイムテーブルは以下の通りでした。

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9:00 開場/10:00 受付開始
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10:30〜12:30 チームビルディング
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12:30〜13:00 開会挨拶
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13:00〜17:00 開発セッション(4時間)
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17:00〜18:30 審査・評価
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18:30〜18:45 結果発表・表彰式
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18:45〜 ネットワーキング
わずか4時間の開発セッションでプロダクトを完成させなければならないという、まさに時間との戦いだったことが伺えます。受賞チームには、YCパートナーであるJon Xu氏によるオフィスアワーへの招待という豪華な特典が用意されていました。

「Most Impressive Engineering Lift」ってどんな賞?
今回Leachが受賞した「Most Impressive Engineering Lift」は、参加チームの中で「最も技術的に野心的な設計と実装を行ったチーム」に贈られる、大変名誉ある賞です。当日スライドでは「The Biggest Engineering Lift — Most technically involved」と表記されており、その名の通り技術的な挑戦度合いが重視された賞だと言えるでしょう。
この賞は、総合的な順位(1位〜3位)とは別に設けられた名誉賞(Honorable Mention)の一つで、今回のc0mpiled-7では以下のチームが各賞を受賞しました。

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1位($5,000):Engram(ネットワーキングメモリ・コパイロット)
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2位($2,000):Noob(Figma埋め込み型AIデザイナー)
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3位($1,000):Yaorozu
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Most Venture-Backable:Mercy(内部告発者・ジャーナリスト向け機密AI)
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Best Design:PM Studio
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Most Impressive Engineering Lift(技術賞):Origin
公式レポートでは、短時間での高度な技術実装が非常に高く評価されており、審査員からのネガティブフィードバックはなかったとのこと。これは、Originチームの技術力の高さを示す何よりの証拠と言えるでしょう。

AIネイティブヘッジファンド「Origin」の技術的な挑戦
受賞プロジェクト「Origin」は、イベント当日に現地で結成された4名の国際チームによって開発されました。株式会社Leach代表の冨永拓也氏をはじめ、Natalia Mykhaylova氏、Phat Nguyen氏、Azamat Erkinov氏という多様なバックグラウンドを持つメンバーが、時差や母語が異なる中でも協力し、わずか4時間でプロダクトを完成させたのです。
Originのコンセプトは、従来の機関投資家が抱える「Synthesis Gap(統合ギャップ)」を解消することにありました。これは、10-K分析やコンプライアンスに縛られた72時間にも及ぶ人手によるリサーチサイクルを指します。Originはこれを、自律型AIエージェントの群(Darwinian swarm of autonomous agents)に置き換えることで、機関投資家級の確信をわずか12秒の自律実行サイクルに圧縮することを目指しました。
具体的には、LLM(大規模言語モデル)を活用したマルチエージェント間の協調動作、並列稼働による分析・レポート生成、そして人間は最終的な結果を確認して意思決定に集中できる構造を、限られた時間で実装しました。この「最も技術的に野心的」な設計と実装こそが、今回の技術賞受賞に繋がったのです。

ハッカソン参加がLeachにもたらす価値
株式会社Leachは、ハッカソンを単なる技術コンテストとは捉えていません。世界中のトップエンジニアと直接チームを組み、限られた時間で成果物を作り上げる経験そのものが、同社のプロダクト開発力に直結していると語っています。短期間で動くプロトタイプを作り、ユーザーフィードバックを得て改善するサイクルは、日々のプロダクト開発にも活かされているそうです。
実際に、同社の自社サービスである「突合.com」(請求書×納品書の突合AI)や「Saturn」(COREC→freee受注・請求の転記AI)の開発においても、ハッカソンで培われた開発スピードが重要な役割を果たしているとのこと。さらに、YCエコシステムとの接点は、海外のAI技術トレンドやスタートアップの最新動向を肌で感じる貴重な機会となり、生成AI顧問サービスのクライアントへの技術提案力の向上にも繋がっていると言います。
2大会連続受賞!Leach代表・冨永氏の快進撃と今後の展望
今回のc0mpiled-7での受賞から約2週間後、Leach代表の冨永氏は、Digital Garage共催の「Builders Weekend 2026 Tokyo」においても、当日結成された国際チームで「VoiceOS賞」を受賞しています。国内のAIハッカソンで2大会連続受賞という快挙は、短時間での仕様策定、役割分担、技術選定、実装、そしてピッチまでを一気通貫で遂行できる、冨永氏とLeachの確かな実装力を裏付けています。

さらに2026年4月には、アジア最大級のカンファレンス「TakeOff Tokyo 2026」でのピッチコンテスト登壇と出展ブース設置も行っており、その勢いは止まることを知りません。株式会社Leachは、今後もYCハッカソンをはじめとする国内外のスタートアップイベントに積極的に参加し、生成AIエージェント、マルチエージェントアーキテクチャ、業界特化型AI業務OSの領域で、日本企業の現場を変えるプロダクトを送り出していくと表明しています。
「突合.com」や「Saturn」の機能拡張、そして「FactoryOS」「FestOS」「BuildOS」などの業界特化AIシステムの正式リリース、生成AI顧問サービスの提供先拡大を通じて、「現場で使える生成AI」を届けていくとのこと。Leachの今後の活躍から目が離せませんね!
株式会社Leachってどんな会社?
株式会社Leachは「生成AIを、まるごと届ける。」をミッションに、業種別AIシステム、受託開発、生成AI顧問の3事業をオールインワンで提供する、生成AI専業のスタートアップです。累計支援社数は個人含め40社以上にも上り、大企業からスタートアップまで、幅広い業種・規模の企業を支援しています。

同社が提供するサービスの一部をご紹介します。
すぐ使えるAIツール
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突合.com: 請求書と納品書の突合をAIで自動化するサービスです。数百ページ×数百ページのPDF突合を、AIの1次チェックと人間の2次チェックに置き換えることで、従来の「2時間×2人」の作業を「30分×1人」に短縮できると言います。詳細はこちら: https://xn--8pr380g.com/
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Saturn: CORECの受注データからfreeeの請求書を全自動で作成する転記AIです。表記ゆれもAIが吸収し、「1日8時間の転記」を「10分」に短縮できるとのこと(月額3万円〜)。詳細はこちら: https://saturn.leach.co.jp/
業界特化AIシステム(β版)
各業界の課題に特化したAIシステムも開発・提供しています。以下はその一部です。
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FactoryOS: 少量多品種製造業向けAIシステム https://factoryos.leach.co.jp/
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FestOS: 食のイベント・フェス運営向けAIシステム https://festos.leach.co.jp/
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BuildOS: 資材リース業向けAIシステム https://buildos.leach.co.jp/
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RecruitOS: 転職エージェント向けAI選考管理システム https://recruitos.leach.co.jp/
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LogiOS: 中小運送会社向けオールインワンAIシステム https://logios.leach.co.jp/
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WasteOS: 産廃業者向けAI業務管理システム https://wasteos.leach.co.jp/
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LeachOS: 社長・営業・マーケ向けAI業務OS https://leachos.leach.co.jp/
生成AI顧問サービス
月額5万円から利用できる生成AI顧問サービスは、Slackでの即時対応が可能です。業務改善、AI活用、内製化までを伴走支援し、外部ベンダーの高すぎる見積もりや不要な機能を見抜くことで、コスト削減にも貢献しています。過去には170万円の見積もりを100万円に圧縮した事例もあるとのこと。詳細はこちら: https://leach.co.jp/ja/services/advisor
株式会社Leachは、これらのサービスを通じて、生成AIを企業の現場に「まるごと届ける」ことで、業務効率化とビジネス変革を強力に推進していくことでしょう。これからのLeachの動向に、引き続き注目していきたいですね。