従来のヒートマップだけでは見えなかった「真実」
Webサイトやデジタルプロダクトの改善において、「ヒートマップツール」はもはや定番中の定番ですよね。どこがクリックされているか、どこまでスクロールされているか、視覚的にパッとわかるので、とても便利です。
でも、ちょっと待ってください。「クリックが多い場所はわかったけど、それが本当に売上や問い合わせに繋がっているの?」こんな疑問を感じたことはありませんか?
従来のヒートマップツールは、「ユーザーがどこを見ているか」「どこをクリックしているか」といった“見えている”状態を把握するのには長けています。しかし、その行動が具体的に「コンバージョン(CV)」、つまり商品の購入や資料請求といった成果にどれだけ貢献しているのか、までは追跡できませんでした。行動データと成果データが別のツールに分断されているため、それらを突き合わせて分析するには、かなりの手間と時間が必要だったんです。まるで、お店にお客さんがたくさん来ているのはわかるけど、どの商品がどれだけ売れたのか、どのレジが一番効率的だったのかがわからない状態に似ていますよね。せっかくたくさんの人が見てくれているのに、それが最終的な売上や利益に繋がっているのかが不明確だと、次の改善策も立てにくい……そんなジレンマを抱えているWeb担当者さんも多いのではないでしょうか?
近年、デジタルマーケティングの現場では、顧客の行動をさらに深く、そして多角的に理解することが求められています。ヒートマップ単体での分析から一歩踏み込み、「この行動が最終的な成果にどう影響したのか?」という因果関係までを解き明かす手法として、「ゾーニング分析」が注目を集めているんです。
Amplitudeの新機能『ゾーニング分析(Zoning Insights)』とは?
そんな課題を解決するために登場したのが、Amplitudeの新機能『ゾーニング分析(Zoning Insights)』です!
この機能は、ページ上の特定のエリア(「ゾーン」と呼びます)を、あなたが自由に定義して、そのゾーンに対するユーザーの行動を細かく計測・分析できる優れものなんです。例えば、WebサイトのCTAボタン(「購入する」「お問い合わせ」など)、ナビゲーションメニュー、フォームの入力項目など、「ここが重要!」と思う場所を区切って、ピンポイントで測定できます。
ヒートマップとの決定的な違い
ゾーニング分析の最大のポイントは、従来のヒートマップツールのように「見えている」だけで終わらせない、という点です。なんと、ユーザーの行動が最終的に「成果(CVや収益)」にどう繋がったのかを、一気通貫で分析できちゃうんです!
これって本当に画期的ですよね。例えば、「このバナーはたくさんクリックされているけど、実はそこから商品がほとんど売れていない」とか、「このフォームの特定項目でユーザーがつまずいて離脱している」といった、これまで見えなかった課題がハッキリと浮き彫りになります。もう、行動データと成果データの間で右往左往する必要はありません。
さらにすごいのは、Amplitudeの「Session Replay(セッションリプレイ)」機能と連携できること!数値データだけでは分からない「なぜその行動をしたのか?」「なぜそこで離脱したのか?」といった疑問の裏にある、ユーザーの実際の行動を動画で確認できるんです。これにより、単なる数字の羅列ではなく、まるでユーザーの隣に座って観察しているかのように、彼らの思考や感情までをも読み解くことができるでしょう。これは、ユーザー体験の改善に直結する、非常に強力なインサイトを与えてくれます。
ゾーニング分析で計測できる主な指標例
では、具体的にどんなデータが計測できるのでしょうか?いくつか代表的な指標をご紹介しますね。
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クリック率: 定義したゾーンが、ページビューのうちどれくらいの割合でクリックされたかを示します。例えば、「新着情報」のバナーがどれだけユーザーの興味を引いたか、がこの数字でわかります。もしクリック率が低いなら、バナーのデザインやコピーを見直す良い機会かもしれませんね。
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露出率: 定義したゾーンが、ユーザーのスクロールによってどれくらいの割合で画面に表示されたかを示します。これは、いくら重要な情報でも、ユーザーに見られなければ意味がない、ということを教えてくれます。もし露出率が低いなら、そのゾーンがページのどこに配置されているかを再検討する必要があるかもしれません。
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魅力度: ゾーンが表示されたうち、そのゾーンがクリックされた割合を示します。これは「露出率」と組み合わせて考えることで、より深いインサイトが得られます。例えば、露出率は高いのに魅力度が低い場合、ユーザーには見られているけど、クリックするほどの魅力が感じられていない、ということがわかります。デザインやキャッチコピーの改善が求められるでしょう。
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スクロール率: ページ内でユーザーがどこまで読んでいるか、平均的なスクロールの深さを示します。長い記事コンテンツや商品詳細ページなどで、どこでユーザーが興味を失い、離脱しているのかを特定するのに役立ちます。読了率が低いセクションを見つけたら、コンテンツの構成や表現を工夫することで、ユーザーのエンゲージメントを高めることができるでしょう。
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収益: ゾーンがクリックされたセッションで、最終的に発生した総収益を示します。これがゾーニング分析の真骨頂とも言えるでしょう!「このCTAボタンがクリックされた結果、いくらの売上が上がったのか」という、ビジネスに直結する重要な指標を直接把握できます。これにより、どのゾーンが最も収益に貢献しているのか、また、どのゾーンの改善が収益アップに繋がりやすいのかを明確に特定できるのです。
これらの指標を組み合わせることで、これまで漠然としていたWebサイト上のユーザー行動が、まるでレントゲン写真のようにクリアに見えてくるはずです。より詳細な解説は、こちらの記事で確認できますよ!
「ゾーニング分析」で解決できる、よくある課題
DearOneが公開した解説記事では、ゾーニング分析を活用することで解決できる、具体的な課題についても詳しく紹介しています。いくつかピックアップしてご紹介しましょう。
① CTAボタンの最適化
「購入する」「資料請求する」といったCTAボタンは、Webサイトの成果に直結する最も重要な要素の一つです。しかし、「もっとクリック数を増やしたいけど、どうすればいい?」と悩む担当者さんも多いでしょう。
ゾーニング分析を使えば、「このCTAボタンはそもそもユーザーにあまり見られていない(露出率が低い)」のか、それとも「見られてはいるけど、クリックするほどの魅力が感じられていない(魅力度が低い)」のかを、明確に切り分けることができます。もし露出率が低いなら、ボタンの位置をファーストビューに近づけたり、スクロール追従型にしたりするなどの対策が考えられます。一方、魅力度が低いなら、ボタンのデザインや文言、色などをA/Bテストで検証し、ユーザーの心を掴む改善を行うことができるでしょう。これにより、勘や経験に頼るのではなく、データに基づいた確実な改善方針を立てられるようになります。
② ナビゲーションの改善
Webサイトのヘッダーやサイドバーにあるナビゲーションメニューは、ユーザーが目的の情報にたどり着くための「道しるべ」です。しかし、「どのリンクが本当に使われているのか」は、意外と把握しにくいものですよね。
ゾーニング分析では、ナビゲーションメニューの各リンクをゾーンとして定義し、それぞれのクリック率を可視化できます。例えば、「会社の概要」や「採用情報」へのリンクはあまりクリックされていない一方で、「製品一覧」や「よくある質問」へのクリックが多い、といった傾向がわかるかもしれません。これにより、ユーザーにとって本当に価値のある情報を目立つ位置に配置したり、あまり使われていないリンクは思い切って削除したりするなど、ナビゲーション構造を最適化し、ユーザーのサイト内回遊をスムーズに促すことができるでしょう。
③ コンテンツの読了率把握
ブログ記事や長文のLP(ランディングページ)など、コンテンツの最後までユーザーに読んでもらいたい、という願いは共通です。しかし、「どこまで読まれているか」は、なかなか把握しづらい課題です。
ゾーニング分析の「スクロール到達率」を使えば、ページ内のどこまでユーザーがスクロールして到達しているのか、そしてどこで離脱しているのかを、セクションごとに特定できます。例えば、記事の中盤で急激にスクロール率が低下していることがわかれば、その部分のコンテンツ内容がユーザーの興味を失わせている可能性があります。グラフや図を加えて視覚的にわかりやすくしたり、小見出しを工夫して読み進めたくなるような仕掛けを用意したりするなど、具体的な改善策を検討できるでしょう。これにより、ユーザーが最後まで飽きずにコンテンツを楽しめるような、魅力的なページ作りが可能になります。
④ A/Bテストとの組み合わせ
Webサイトの改善には欠かせないA/Bテスト。Amplitudeにはエクスペリメント機能(A/Bテスト機能)も搭載されていますが、ゾーニング分析はこれと組み合わせることで、さらに強力な効果を発揮します。
例えば、あるページのデザインをAパターンとBパターンでA/Bテストを実施したとします。ゾーニング分析を使えば、それぞれのバリアント(AパターンとBパターン)において、特定のゾーン(例えば「購入ボタン」)のクリック率や収益貢献度を比較検証できるんです。これにより、「Aパターンの方がデザインは良いと思ったけど、実はBパターンの『〇〇』というゾーンが最終的な収益に大きく貢献していた!」といった、より深いインサイトを得ることができます。単なるクリック率やコンバージョン率の比較だけでなく、ページ内のどの要素が、どのように成果に影響を与えているのかを詳細に分析することで、より確実で効果的な改善策を見つけ出すことが可能になるでしょう。
これらの具体的な活用例からもわかるように、ゾーニング分析は、Webサイトやデジタルプロダクトの成果を最大化するための強力な武器となるはずです。
記事の詳細とお問い合わせ
今回ご紹介したゾーニング分析の詳細については、ぜひDearOneが公開した解説記事をチェックしてみてください。きっと、皆さんのWebサイト改善のヒントが満載ですよ!
DearOneは、Amplitudeの導入支援から、実際にツールを活用して成果を出すまでの定着サポートまで、手厚く支援しています。追加のツール導入なしで行動データと成果データの一体分析を可能にする「ゾーニング分析」や、Amplitudeそのものにご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
Amplitude(アンプリチュード)ってどんなツール?
最後に、Amplitudeについてもう少し詳しくご紹介させてください。
Amplitudeは、デジタルプロダクト分析プラットフォームとして、世界中で多くの企業に選ばれています。NTTドコモ、Atlassian、NBCUniversal、Under Armour、Squareなど、実に4,900社以上もの導入実績がある、まさに業界のリーディングカンパニーなんです。
このツールの最大の魅力は、信頼性の高いデータから、ユーザー行動における明確なインサイトを抽出してくれる点にあります。これによって、企業はより迅速かつ的確な意思決定を下せるようになります。自分の製品が顧客にどのように利用されているかを深く理解することで、自社の成長を力強く後押ししてくれるでしょう。
その実力は折り紙付きで、G2’s Summer 2026 Reportでは複数のカテゴリーで第1位に輝いています。さらに、Forrester社のレポートでは「Leader(リーダー)」と「Customer Favorite(顧客に最も支持される製品)」の両方に選ばれるなど、その評価は非常に高いものがあります。製品、データ、マーケティングといった多岐にわたるデジタル領域を支援する、最高水準のアナリティクスソリューションと言えるでしょう。Amplitudeについてもっと知りたい方は、こちらをご覧くださいね。
株式会社DearOneってどんな会社?
今回の解説記事を公開した株式会社DearOneは、株式会社NTTドコモのマーケティングソリューション領域における新規事業型子会社です。彼らは、単にツールを提供するだけでなく、デジタルプロダクトのグロース(成長)を総合的に支援するプロフェッショナル集団なんです。
例えば、豊富なアプリ機能の中から必要なものを組み合わせるだけで公式アプリを開発できる「ModuleApps2.0」や、リテール公式アプリ群に横断で広告配信できる「ARUTANA」といったプラットフォームを提供しています。
さらに、今回のAmplitudeをはじめ、顧客体験分析プラットフォーム「Contentsquare」、A/Bテストツール「VWO」など、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)・アナリティクス・カスタマーエンゲージメントの各種マーテックツールを幅広く取り扱い、アプリやECサイトなどのデジタルプロダクトが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、多角的な視点からサポートしています。東京都港区に本社を構え、代表取締役社長は河野 恭久氏が務めています。彼らの活動についてもっと知りたい方は、DearOneの公式サイトを訪れてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?Amplitudeの新機能『ゾーニング分析(Zoning Insights)』は、従来のヒートマップツールでは踏み込めなかった「ユーザー行動と成果の関連性」を、一気通貫で分析できる画期的な機能です。これにより、Webサイトやデジタルプロダクトの改善が、よりデータに基づいた、精度の高いものへと進化するでしょう。
「クリック数が多いから良い」といった表面的な判断ではなく、「そのクリックが最終的に収益にどう貢献したか」までを見極めることで、本当に効果的な改善策が見えてきます。きっと、あなたのWebサイトも、ゾーニング分析を導入することで、これまで想像もしなかったような成長を遂げるはずです。ぜひこの機会に、ゾーニング分析の活用を検討してみてはいかがでしょうか!