「海をつなぐミュージアム MOON」ってどんな場所?

「海をつなぐミュージアム MOON」は、海と人との関係を深く知り、その価値を見つけていくための総合的な海のミュージアムとして、2026年3月3日に公開されました。

海は、時に広大無辺な自然として私たちを圧倒し、またある時は私たちの暮らしの場となり、文化や記憶、そして生業を育むかけがえのない存在でもあります。MOONは、そんな海の多様な姿を改めて見つめ直し、過去から現在、そして未来へとつなぐ架け橋となることを目指しています。

このミュージアムでは、海との未来の共生社会に向けて、海に関する文化や資料、表現、記録などをデジタルアーカイブとして保存・公開しています。これにより、誰もがいつでもどこからでも海についての知識にアクセスできるようになっています。さらに、展示や企画、学びの場のプラットフォームとして、子どもから大人まで、誰もが海について考え、感じ、楽しむ機会を創出しています。

MOONは、すべての人と海の知とよろこびを分かち合い、海とともに生きる未来を描いていくミュージアムを目指しているんです。過去の第一弾企画展「海の未来」も、会期終了後も引き続きウェブサイトで閲覧可能です。

第二弾企画展「海の意味」で、海との新しい関係を見つけよう!

今回の第二弾企画展「海の意味」は、人間がただそこにある海に、どのように「意味」を見出してきたのかを掘り下げます。海を畏れ、祈り、名前を与え、建築を建て、絵を描き、物語を語り継ぐことで、私たちは海との多様な関係を育んできました。この企画展では、建築、デザイン、アート、映画、信仰、暮らし、言葉といった多角的な視点から、人と海が織りなしてきた関係性をたどり、海を見る新たな視点を発見できるでしょう。

開催概要

  • 開催期間: 2026年8月4日(火)〜2027年2月3日(水)

  • 観覧料: 無料

  • 形式: ウェブ上での展示

注目の展示内容

1. 海と建築

海と建築

人と海との関係を映し出してきた「建築」を手がかりに、海の意味を見つめ直す展示です。海から人を守り、海を眺め、海の営みを育んできた建築には、人が海と向き合ってきた歴史が深く刻まれています。

この展示では、海をテーマに活動する建築家へのインタビューを通じて、彼らが海からどのようなインスピレーションを受け、どのような思いで建築をデザインしているのか、その深い思考に触れることができます。また、日本全国に点在する、海と密接に関わる30の建築物を巡る特別な地図が公開されます。これらの建築物がどのように海と共生し、人々の暮らしや文化に影響を与えてきたのか、地図をたどりながらその歴史と現在を感じ取ることができるでしょう。さらに、文筆家・甲斐みのり氏による書き下ろしエッセイでは、海と建築が織りなす繊細で豊かな物語が紡がれ、言葉の力によって、これまで気づかなかった海と建築の新たな関係性や、そこに込められた人々の想いを深く理解することができます。

2. 「海の意味」を聞く

海に関わる作品制作や研究を行う、さまざまな分野のクリエイターや研究者たちが、「海の意味」について語ります。彼らの多様な視点から、海の持つ多面的な魅力を発見できるはずです。

  • 小坂薫平(スピアフィッシャー)

  • Pekka Niittyvirta & Timo Aho(アーティスト)
    Pekka Niittyvirta & Timo Aho(アーティスト)

  • 小西智子(航海士)
    小西智子(航海士)

これらのインタビューは、8月14日以降、順次公開される予定です。

3. 沖縄・伊平屋島のイノー

沖縄・伊平屋島のイノー

写真家・津田直氏の視点を通して、沖縄・伊平屋島にある「イノー」という場所の風景と、そこで営まれる人々の暮らしを見つめます。イノーとは、サンゴ礁に囲まれた浅い海域のことで、陸と海の「境界」に位置します。人々が自然をどのように認識し、言葉を与え、関係を築いてきたのかをたどることで、海を見る私たち自身の世界観を問い直すきっかけとなるでしょう。

4. 映画の海で歩く『blue』

映画の海で歩く『blue』

映像作家・福原悠介氏が、今回の企画展テーマに呼応する作品を選定し、その撮影地を訪れる連載エッセイです。イメージとリアル、過去と現在が重なる場所から、海についての思考と体験を言葉にする旅へと誘います。

第2回では、魚喃キリコ原作、安藤尋監督作の映画『blue』(2003年)の撮影地である新潟県新潟市西区四ツ郷屋を訪れます。映画の舞台となった場所で、海が持つ物語を追体験できる、映画ファンにもたまらない企画です。

5. サルバドールの祭りーイエマンジャと花籠(近日公開)

この展示は、キュレーター・永井佳子氏によるブラジル滞在の記録です。海の女神「イエマンジャ」への信仰の中で生まれた祭りや、現地の人々の実際の祈りの姿に迫ります。なぜ人々は海に想いを託し、祈るのか。人と海との根源的な関わり、その意味を深く見つめる展示となるでしょう。こちらは近日公開予定ですので、どうぞお楽しみに!

常設展も魅力満載!

MOONでは、企画展だけでなく常設展も充実しています。風景や道具、言葉や記憶から、時間や地域を超えて海と人との関わりを見つめ直し、創作や編集を通して新たな価値を生み出す展示が常時公開されています。

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新展示「図書館とであう海の本」

図書館とであう海の本

7月20日に公開されたばかりの最新常設展示では、全国100館の図書館から寄せられた選書をもとに、約600冊もの海に関する本が紹介されています。全国の図書館が協力して展示を作るという、これまでにない画期的な取り組みです。海に関する知識を深めたい方、新しい本との出会いを求めている方には特におすすめです。

常設展「海をつなぐマンガ100選」よりタブロイド版が完成!

海をつなぐマンガ50選 フリーペーパー

常設展の中でも人気の高い「海をつなぐマンガ100選」は、vol.9を迎え、選書数が50作品に到達しました!これを記念して、選出された作品の魅力をぎゅっと詰め込んだタブロイド版のフリーペーパー『海をつなぐマンガ50選』が完成し、現在、教育機関や書店、図書館・公共施設などを中心に無料で配布されています。マンガを通じて海の世界に触れてみたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

海をつなぐマンガ100選イメージ

毎月開催!ミュージアムツアーでMOONをもっと楽しむ

MOONでは、Instagramライブ配信にて、毎月ミュージアムツアーを開催しています。毎回異なるスタッフがナビゲーターとなり、MOONをより楽しむための見どころや、ここだけの裏話などを紹介してくれるそうですよ。さらに、MOONについて寄せられた質問にもライブで答えてくれるので、気になることを直接聞けるチャンスです!

次回の配信予定は8月27日(木)20:00~です(時間は変更となる場合があります)。MOON公式Instagramをフォローして、ぜひ続報をチェックしてみてくださいね。

MOONを一緒に育てるパートナーを募集中!

MOONは、海と人との関係を探求するひらかれた場として、さまざまなパートナーシップを歓迎しています。展示企画やプログラム、研究に関する協業、スポンサーシップ、ワークショップ開催のご相談、海に関する資料や実践事例の情報提供など、多様な形での連携が可能です。

現在も、アーティストとともに開発する子どもから大人まで楽しめるワークショップなど、MOONをきっかけとした新たな企画の開発・実施が進められています。MOONの活動に関心のある方や、一緒に新しい価値を創造したいと考えている方は、ぜひ気軽に連絡を取ってみてはいかがでしょうか。

運営団体「3710Lab」と助成「日本財団」について

MOONの運営は、2015年に海洋教育の実践的なプログラムを開発・実施・提供するプラットフォームとして設立された一般社団法人3710Lab(みなとラボ)が行っています。海洋や教育、デザインなどの専門家と協働し、海洋教育とデザインを融合した実践的なプログラムを実施しており、環境問題や社会課題、地域のコミュニティ課題にも積極的に向き合っています。代表理事は、東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師も兼任する田口康大氏です。

みなとラボ 3710Lab ロゴ

また、MOONの活動は日本財団の助成を受けています。日本財団は、ボートレースの売上金からの交付金を財源とし、国境や分野を超えて様々な角度から社会課題解決をサポートする、日本最大の社会貢献財団です。年間約1,000団体に対する助成事業や自ら推進する支援事業を通じて、国内外の社会課題の解決に挑戦しています。海洋・船舶に関する問題解決、福祉や教育の向上、大規模災害からの復興支援、国際貢献など、多岐にわたる分野で活動を行っています。

日本財団ロゴ

「海をつなぐミュージアム MOON」の第二弾企画展「海の意味」は、私たちと海の間に紡がれてきた多様な関係性を深く理解し、未来に向けて海とどう共生していくかを考えるための貴重な機会を提供してくれるでしょう。ぜひこの機会に、MOONのウェブサイトを訪れて、海との新しい出会いを体験してみてくださいね!