サービス連携の背景
最近の食品・外食市場は、消費者のニーズがどんどん多様化・細分化していますよね。昔のように性別や年齢といったざっくりとした情報や、単純な購買データだけでは、消費者が「本当に何を求めているのか」「なぜこの商品を選ぶのか」を理解するのが難しくなってきていました。
味香り戦略研究所は、15万件以上という膨大な味覚データベースを元に、独自の嗜好性診断アルゴリズム(特許第7448274号)を開発してきました。これにより、味の好みを科学的に「見える化」する「コレスキ」というサービスを提供しています。一方、マイボイスコムは、約2,400万件もの生活者アンケートデータを活用し、AI分析ツール「CotoEL(コトエル)」で生活者の意識や行動を深く理解するお手伝いをしてきました。
両社は、これからの食産業では、単に「何が売れたか」だけでなく、その背景にある「おいしさの感じ方」や「どんな価値観で選んだか」まで理解することが、とっても重要だと考えているんです。そこで、今回、両社の強みを掛け合わせることで、従来のマーケティングでは捉えきれなかった消費者の深いインサイトを発見できる、画期的なマーケティング基盤の提供に踏み切りました。
新マーケティング基盤でできること
このサービスは、性別・年代などの属性やライフスタイル、購買行動といった既存のデータに、「味の嗜好性」という新しい軸を加えることで、消費者インサイトを深く掘り下げて発見できるのが特徴です。食産業では、特に次の5つの領域で大いに活躍してくれるはずです。
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商品開発: 嗜好タイプ別に消費者のニーズを捉え、味やコンセプトを最適化できます。
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商品企画: 嗜好性とカテゴリの分析を組み合わせることで、まだ誰も気づいていない「未充足ニーズ」を発見できる可能性があります。
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店舗・メニュー最適化: ID-POSなどの購買データと嗜好性データを連携させ、エリアや店舗ごとに最適なメニュー設計を行うことができます。
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店頭レコメンド・販促: 嗜好性診断に基づいたパーソナライズされた提案が可能になり、購買データと連動して「ついで買い」を促す施策なども展開できます。
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広告・ターゲティング: 嗜好タイプに合わせた広告クリエイティブの制作や配信を行うことで、販促施策の効果を最大限に高めることができるでしょう。
活用シーン:商品企画・開発の例
具体的に、商品企画や開発の現場でどのように役立つのか見てみましょう。このサービスは、消費者分析に「味の好み」という新しい視点を取り入れ、さらにAIペルソナ分析ツールを活用することで、ターゲットの発見や市場の機会特定、そして商品開発やマーケティング施策の高度化を支援します。
たとえば、新商品開発の際には、嗜好性データと生活者意識行動データを掛け合わせることで、市場の「ホワイトスペース」、つまりまだ満たされていないニーズを発見し、それに合わせた商品コンセプトの候補を抽出します。次に、AIペルソナ分析を使って、まるで本物の消費者にインタビューするかのようにバーチャルインタビューを実施。コンセプト案の魅力点や懸念点、改善ポイントを試作に入る前の段階で検証できるんです。これにより、有望な商品コンセプトを効率的に選定し、仮説検証の精度を大幅にアップさせることが期待できます。

提供形態
この新しいマーケティング基盤は、2026年7月23日から提供が開始されています。価格については、分析範囲や調査内容によって異なるため、個別に見積もりが必要です。
既存データを使ったスピーディーな分析だけでなく、特定の商品やカテゴリに特化したデータを蓄積するカスタマイズ調査オプションにも対応しているとのこと。サービス内容や活用支援に関する詳細は、気軽に問い合わせてみてくださいね。お問い合わせ先はsales@mikaku.jpです。
今後の展望
食市場が成熟し、商品の機能や品質だけでは他社との差別化が難しくなっている現代において、企業は「誰に、どのようなおいしさを届けるのか」をより深く理解することが求められています。
味香り戦略研究所が持つ15万件以上の味覚データベースと、マイボイスコムが持つ約2,400万件の生活者意識行動データの連携は、「おいしさ」と「生活者理解」を結びつける、まさに新しい挑戦です。両社は今後、この嗜好性データを食産業における新しいマーケティング基盤として社会に広め、商品開発、販促、顧客体験設計の高度化を支援していくと語っています。そして、一人ひとりに最適なおいしさが届く社会の実現に貢献していくことを目指しています。
味香り戦略研究所の代表取締役社長である小柳 道啓氏も、これまでの「おいしさ」を科学的に理解する取り組みを踏まえ、今回の連携が「なぜその商品が選ばれるのか」をより深く理解するための挑戦だとコメントしています。嗜好性データが食産業における新しい共通言語となり、商品開発やマーケティングの精度向上だけでなく、生活者一人ひとりに寄り添った食体験の実現につながることを期待しているそうです。
連携データサービスについて
嗜好性診断「コレスキ」
株式会社味香り戦略研究所が提供する「コレスキ」は、15の質問に答えるだけで、味の好みを6タイプ、22分類に判定してくれる嗜好性診断サービスです。
サービスサイト:
https://coresuki.tech/
AIペルソナ分析ツール「CotoEL」
マイボイスコム株式会社が提供する「CotoEL」は、同社が保有する約2,400万件の生活者アンケートデータベース「MyEL」の調査データをもとに、集計結果の要約や施策示唆、そしてn=1ペルソナ分析を行うAI分析ツールです。
サービスサイト:
https://cotoel.myvoice.jp/info
連携各社について
株式会社味香り戦略研究所
味香り戦略研究所は、「食」のおいしさを科学的に「見える化」することをコア技術とするソリューション提供企業です。15万件以上の味覚データベースを構築し、独自の嗜好性診断アルゴリズム(特許第7448274号)やフードペアリングロジック(特許第7398855号)を開発。食品開発やマーケティング支援など、食に関する様々な課題に対応するフードデジタルソリューションを提供し、パーソナライズされた提案技術の社会実装にも積極的に取り組んでいます。
URL:
https://mikaku.jp/
マイボイスコム株式会社
マイボイスコムは、1999年創業の伊藤忠グループのインターネットリサーチ会社です。日本最大級の生活者アンケートデータベース「MyEL(ミエル)」を保有し、毎月1万人規模の自主調査データを蓄積しています。最近では、AI分析ツール「CotoEL(コトエル)」の提供も開始しました。
URL:
https://www.myvoice.co.jp/
この新しいマーケティング基盤が、私たちの食卓をより豊かに、そして企業の商品開発をよりスマートにしてくれることに期待が高まりますね!