あなたのAIを、働けるエージェントに!『Tumiki Desktop β版』無料公開

「あなたのAI、本当にそのままで大丈夫?」

AIの進化は目覚ましいものがありますが、個人のPCでAIを安全に、そして効率的に業務に活用できたら、もっと便利だと思いませんか?そんな願いを叶えるべく、株式会社RAYVENが2026年6月1日、画期的なAI接続管理基盤『Tumiki Desktop』のβ版を個人向けに無料で提供開始しました。

ウェブアプリケーションの管理画面で、MOPサーバーの接続設定を行っている様子

この『Tumiki Desktop』は、Claude、Cursor、ChatGPT、Codex、Antigravityといった主要なAIクライアントと業務ツールを安全に接続し、AIを単なる賢いツールから、自律的に業務をこなす「エージェント」へと進化させることを目指しています。個人利用であれば基本無料という太っ腹な提供形態で、私たちはきっと、AIとの新しい働き方を体験できるでしょう。

ダウンロードは公式サイトから可能です。

なぜ今、AIエージェントが必要なのか?

生成AIは驚くほどの速度で賢くなりました。文章を書いたり、コードを生成したり、クリエイティブなアイデアを出したりと、その能力には目を見張るものがあります。しかし、彼らはまだ「働けない」という課題を抱えています。

どういうことかというと、AI単体では、社内のデータベースや顧客管理システム、プロジェクト管理ツールなど、私たちが普段使っている業務ツールやデータに直接アクセスすることができません。これでは、AIがどれほど賢くても、実際の業務プロセスに深く入り込み、自律的にタスクを完遂する「エージェント」としての役割を果たすのは難しいのが現状です。

AIを業務ツールに接続するための「MCP(Model Context Protocol)」という技術は、主要なAI企業が続々と対応を進めており、事実上の標準になりつつあります。これはAIが「手足」を得るようなもので、業務への応用が大きく期待されています。

しかし、ただ繋げばいいというわけではありません。AIが機密情報にアクセスしたり、意図しないツール操作を行ったりする「ツール汚染」や「機密情報の意図せぬ送信」といったセキュリティリスクも同時に生まれます。AIが賢いからこそ、その行動範囲を適切に制御する仕組みがなければ、かえって危険な存在になりかねないのです。

『Tumiki Desktop』は、このような状況において、AIを安全に業務へ接続し、個人が安心してエージェントとして活用できる環境を提供します。まるで新入社員に社員証と適切な権限を与えるように、AIにも「どこまで許されるか」を明確にする仕組みと言えるでしょう。

社内AIの通信を制御・監査するゼロトラストゲートウェイのウェブサイト

『Tumiki Desktop』でできること

『Tumiki Desktop』には、AIエージェントを安全かつ効果的に活用するための強力な機能が満載です。主な機能は以下の4つです。

1. コネクタカタログからMCPを自動追加

様々な業務サービスとAIを繋ぐための「コネクタ」を、カタログから簡単に、ワンステップで追加できます。例えば、SlackやGoogle Drive、Notionなど、日常的に使うツールとAIをあっという間に連携させることが可能です。複数のコネクタを「仮想MCP」として統合し、利用中のAIクライアントへ一括接続できるため、設定の手間も大幅に削減されるでしょう。

2. PIIマスキングで入出力を保護

AIエージェントが処理する情報には、個人情報(PII:Personally Identifiable Information)が含まれる場合があります。例えば、顧客情報が記載されたメールをAIが要約する際、PIIマスキング機能があれば、氏名や住所、電話番号といった機密情報を自動で匿名化してくれます。これにより、意図せず個人情報が外部に送信されたり、AIの学習データに含まれたりするリスクを大幅に抑え、安心してAIを活用できる環境が実現します。

3. AIが使える機能の権限管理

AIエージェントごとに、どのツールにアクセスし、どのような操作を許可するかを細かく設定できます。例えば、「このAIには社内Wikiの閲覧だけを許可し、顧客データベースへの書き込みは禁止する」といった具体的な権限設定が可能です。これにより、AIが必要最小限のアクセス権限だけで業務を遂行できるようになり、誤操作や悪意ある利用のリスクを最小限に抑えられます。まるで、社員一人ひとりに業務に応じた適切なアクセス権限を付与するのと同じような考え方です。

4. 外部接続のロギング

AIが「いつ、どの外部サービスに、どのようなアクセスをしたか」をすべて記録します。これは、AIの行動履歴を可視化し、監査証跡として残す上で非常に重要な機能です。もしAIが未認証のサービスにアクセスしようとした場合、即座にブロックされ、通知が来るため、セキュリティ上の異常を早期に発見し、対処することができます。これにより、AIの透明性と信頼性が高まり、企業全体の情報セキュリティガバナンス強化に貢献するでしょう。

MCPツール呼び出しログのダッシュボード

AIクライアント別のリクエスト推移や接続先サービスの使用状況を示すダークモードのダッシュボード

個人から、チームへ ― 中立の「Agent Access Cloud」

『Tumiki』が目指すのは、AIが世界(知識・ツール・データ・他のエージェント)に「どう繋がり、どこまで許されるか」という、AIと外部環境とのインタラクションを司る中立的なレイヤーです。特定のAIやツールに依存せず、ローカル環境でもクラウド環境でも機能する汎用性の高さが特徴です。

『Tumiki Desktop』は、その壮大なビジョン「Agent Access Cloud」の入り口として位置づけられています。まずは個人が自分のPCでAIエージェントの安全な活用を体験し、その便利さと安全性を実感できます。

そして、将来的には、この基盤をそのままチームや組織全体での運用へと拡張できる設計になっています。例えば、最初は個人で使っていた便利なAIエージェントを、部署全体、さらには会社全体で標準ツールとして導入し、情報システム部門が権限やログを一元管理するといった運用が可能になるでしょう。これにより、企業全体のAIガバナンスが強化され、DX(デジタルトランスフォーメーション)が安全かつ迅速に推進されることが期待されます。

Tumiki Manager、Desktop、Cloudを含むシステムアーキテクチャ図

提供条件と今後の展望

『Tumiki Desktop』β版は、個人の開発者やビジネスユーザーを対象に、2026年6月1日から提供が開始されました。対応するAIクライアントはClaude、Cursor、ChatGPT、Codex、Antigravityなど多岐にわたります。個人利用であれば基本無料という嬉しい価格設定で、WindowsやmacOSなどのデスクトップアプリとして動作します。

RAYVEN社は、β版を通じて寄せられるフィードバックを積極的に反映し、チーム・組織での権限統制やログ監査に対応する機能拡張を進めていく予定です。個人の利用から組織での運用まで、一貫した中立レイヤーである「Agent Access Cloud」として、AI活用の未来を切り拓いていくことに期待が高まります。

代表コメント

黒いジャケットと白いTシャツを着た若いアジア人男性が、室内で穏やかな笑顔を浮かべているポートレート写真

株式会社RAYVENの代表取締役CEOである鈴山 佳宏氏は、今回のβ版公開にあたり、次のようにコメントしています。

「『AIに社員証を』と最初に話したとき、『それ要る?』と笑われました。でも、新入社員が初日からあらゆるシステムに無制限アクセスできたら、誰も許さないですよね。なのに今、多くの人のAIはその状態で動いています。『Tumiki Desktop』は、AIを安全に働けるエージェントにする当たり前の仕組みを、まず一人ひとりの手元から、β版として始められるようにしました。」

このコメントは、『Tumiki Desktop』が単なる便利ツールではなく、AIを社会や組織の一員として安全に迎え入れるための「当たり前のインフラ」であることを強く示唆しています。AIの可能性を最大限に引き出しつつ、そのリスクを適切に管理することの重要性を改めて認識させてくれる言葉です。

株式会社RAYVENについて

株式会社RAYVENは、AIガバナンス基盤『Tumiki』の開発・提供を中心に、カスタムMCPサーバーの構築やAIエージェント開発を手がける企業です。特許第7731114号(MCP関連管理基盤技術)も保有しており、その技術力は高く評価されています。

近年では、

  • 始動 Next Innovator11期 最優秀賞(2026年3月)

  • コーナンビジネスモデルコンテスト 最優秀賞(2026年3月)

  • 第26回ニュービジネス助成金 優秀賞・ICT部門(2026年3月/池田泉州銀行)

  • ミライノピッチ2025 NICT賞/近畿総合通信局長賞(2025年12月/大阪イノベーションハブ)

など、数々の受賞実績を誇り、その革新性と将来性が高く評価されています。

RAYVEN社の詳細はこちらからご覧いただけます。

『Tumiki Desktop β版』の無料提供は、個人がAIエージェントの力を安全に引き出し、業務効率を飛躍的に向上させる大きな一歩となるでしょう。ぜひこの機会に、AIとの新しい働き方を体験してみてください。