ActRecipe導入の背景:なぜSansanは「ActRecipe」を選んだのか?

近年、多くの企業でバックオフィス業務のデジタル化が進んでいますが、SaaSや社内システムがそれぞれ最適化されることで、システム間のデータ連携が新たな課題として浮上していました。

Sansan社でも、これまでAIやGAS(Google Apps Script)、Slack APIなどを活用して、簡易的なシステム連携は実現していたそうです。しかし、財務会計システムのような専門知識が求められるシステム間のAPI連携では、各SaaS特有の仕様や、構造化データの正確な取り扱いが大きなハードルとなっていました。

過去には他のデータ連携サービスも試したものの、システムエラーなどで安定稼働には至らなかった経緯があるとのこと。また、一般的な連携ツールは「指示された要件をそのまま実装する」というスタンスが多く、複雑な経理業務への理解が不足しているという懸念もあったそうです。

そんな中、「ActRecipe」は、導入コンサルティング力の高さと、業務・技術双方への深い理解が強みとして評価されました。単なるデータ自動化にとどまらず、経理・財務分野の高度な専門知識をベースにした本質的な業務課題解決への提案が、Sansan社の期待を大きく上回り、今回の採用につながりました。

導入した3つの「レシピ(連携機能)」で業務が激変!

「ActRecipe」の導入により、Sansan社の経理業務には3つの「レシピ」が適用され、大幅な効率化が期待されています。

1. 部門コード連携

会計システムから他システムへ部門コードをAPIで自動連携できるようになりました。これまでは月に1回の組織変更のたびに、通常月で10〜20個、新年度には約100個もの部門コードの変更を手動(CSV)で更新していましたが、これが完全に不要に!手作業によるミスもなくなり、正確性も向上します。

2. 取引先マスタ連携

Googleスプレッドシートで管理している取引先コードが、他システムへ5分間隔で自動登録されるようになりました。これにより、従来発生していた複数システムへの手動による二重登録が解消され、在宅勤務環境下でのメンバー間のコミュニケーション負荷軽減にも貢献しています。

3. 仕訳連携(運用開始予定)

現在構築中なのが、作成された仕訳データをAPIで会計システムへ自動連携し、生成された伝票番号を自動で逆転記する仕組みです。月初に1,000枚(多い月で1,200枚)に及ぶ請求書処理(月2,000〜2,500件の仕訳)において、5〜6名で1日半かかっていた計上作業や、1,000回以上の手動伝票入力が大幅に効率化される見込みです。これはすごいですね!

ActRecipe導入の効果:劇的に変わる経理業務

今回の「ActRecipe」導入により、Sansan社の経理業務には、目に見える大きな効果が生まれています。

作業効率の大幅な向上

  • 月に1回必須だった部門コードのメンテナンス作業が不要に。

  • 取引先マスタの二重登録作業が解消され、新年度など100件規模の大量データ更新時の負担が軽減。

  • 仕訳自動連携の実現により、計上作業にかかる時間を約1日分削減できる見込み。

業務品質の向上とミスの防止

  • 複数システムへの同時入力が不要となり、データ不整合によるエラーや入力ミスを完全に排除。

  • 5分間隔のリアルタイム更新により、複数人が同時に作業を行う環境でも常に最新の情報を維持。

  • 転記や連携用データ作成作業がなくなることで、チェック体制の強化・月次数値の確認に時間を使い、精度の高いアウトプットが実現します。

Sansan株式会社 コーポレート本部 財務経理部 部長の黒田真吾様も、「ActRecipeは、単なる自動化ツールの枠を超え、当社の複雑な経理業務と技術的な仕様の双方を深く理解した上で、期待以上の最適な提案を提示してくださいました。現在進めている仕訳連携の稼働により、さらなる大幅な業務効率化が達成できると確信しております」とコメントしています。

iPaaS「ActRecipe(アクトレシピ)」ってどんなサービス?

「ActRecipe」は、SaaSやFinTechのデータ連携を通じて業務を自動化するプラットフォームサービスです。2019年8月にiPaaSとしてローンチされて以来、大手企業を中心に利用が拡大しています。バックオフィスで利用されるSaaSを中心に、企業様の業務自動化や効率化に役立つユースケースをパッケージ化した「レシピ」を提供しており、専門知識がなくてもノーコードで利用できるのが大きな魅力です。

「ActRecipe」は、変化の激しい状況でも素早く対応できる独立したシステム(SaaS)同士を疎結合することで、持続可能なシステム環境を維持する「コンポーザブル・アーキテクチャー」を推奨しています。部分最適から全体最適までを実現するサービスとして、これからも多くの企業をサポートしていくことでしょう。

サービスについてもっと知りたい方はこちらをチェック!

アクトレシピ株式会社について

アクトレシピ株式会社は、「Create time through innovation」(イノベーションによって時間を創る)をミッションに掲げ、ITの活用を通じて企業様の生産性向上や内部統制強化を支援してきました。iPaaS「ActRecipe」を通じて、日々利用が拡大するSaaSやFinTechサービスを相互に連携させ、業務の自動化と内部統制強化を実現するプラットフォームサービスとして、企業様のさらなるDX推進をサポートしています。

会社概要は以下の通りです。

  • 名称:アクトレシピ株式会社

  • 代表者:代表取締役CEO 池上 大介

  • 設立:2013年11月11日

  • 所在地:〒107-6218 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー18F

  • 事業内容:iPaaS「ActRecipe」の企画・開発・販売

  • URLhttps://corp.actrecipe.com/

今回のSansan社での導入事例は、バックオフィス業務のDXを考えている企業にとって、とても参考になるのではないでしょうか。ActRecipeが提供する「時間を創る」価値に、今後も注目が集まりそうですね!