物流センターがAIで劇的進化!日立の「LogiRiSM」が仕分け作業を約4倍に爆速化!

みなさん、こんにちは!今回は、物流業界に革命をもたらすかもしれない、すごいAIエンジンのニュースをお届けします。株式会社日立製作所(以下、日立)が、物流センター全体の「マテハン」機器を、まるでSFの世界から飛び出してきたような「フィジカルAI」へと進化させる、搬送計画最適化AIエンジン「LogiRiSM(ロジリズム)」の提供をスタートしました。
「マテハン」とは、物流業務における原材料や製品の「移動」「保管」「仕分け」など、モノの取り扱い全般と、それを担う設備(フォークリフトやコンベアなど)のこと。そして「フィジカルAI」とは、現実世界を認識・理解し、自律的に判断して行動する能力を持ったAIのことなんです。このLogiRiSMが、なんと仕分け業務の生産性を従来比で約4倍にも向上させるというから驚きですよね!
物流業界のいま、そしてLogiRiSMが生まれた背景
最近、ネットショッピングを利用する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。EC市場の拡大は私たちの生活を豊かにしてくれましたが、その裏側にある物流業界では、深刻な課題が山積しています。
まず、一番大きな問題は「労働力不足」と「高齢化」です。物流を支える人材が足りず、このままではモノがスムーズに届かなくなる心配も。さらに、ECの拡大に伴い、多種多様な商品を少量ずつ扱う「多品種少量化」が進み、倉庫内での仕分け作業はどんどん複雑になっています。限られた人数と時間の中で、迅速な出荷を実現することが求められているんです。
これまでの「人が歩いて商品をピッキングする」方法や、固定された設備に頼るシステムでは、生産性やレイアウト変更の柔軟さに限界がありました。そこで、「GTP(Goods to Person)」と呼ばれる、商品が作業者の元へ自動で運ばれてくるピッキング方式が導入されてきましたが、日立はこれだけではまだ足りないと考えました。デジタル技術、特にAIを活用して、さらなる作業効率の向上を目指し、LogiRiSMが開発されたのです。
日立は、物流センターの設計から、ロボットを活用したシステム構築、そして倉庫を管理するシステム(WCSやWMS)に至るまで、幅広い分野での実績と技術力を持っています。現場で培った知識と最先端のAI技術を組み合わせることで、LogiRiSMは誕生しました。これは、日立が推進する産業分野向け次世代ソリューション群「HMAX Industry」の重要なラインアップとして、主に小売業や流通業向けに展開されていくそうです。
LogiRiSMのここがすごい!3つの特長
LogiRiSMがどのようにして仕分け業務を劇的に変えるのか、その具体的な特長を見ていきましょう。
1. AIによる最適な搬送計画で生産性約4倍を実現!
LogiRiSMは、自動倉庫や中量棚、パレット、AGV(無人搬送車)といった様々なマテハン機器の状態をリアルタイムで把握し、予測。そして、これらの機器をまるでオーケストラのように連携させ、最も効率的な搬送計画を自動で作り出します。これにより、人が歩いて集品する従来のカートピッキングと比較して、約4倍もの生産性向上を実現するといいます。
(1) 集品箱自体が作業者の元へ届く「OTP方式」で歩行・荷合わせを削減
従来のGTP方式では、在庫商品が入った棚やコンテナが作業者の元へ運ばれてきました。LogiRiSMがすごいのは、これに加えて、注文ごとの集品箱をAGVなどの搬送機器に積載して、作業者の元まで自動で届ける「OTP(Order to Person)」方式を採用している点です。AGVが複数の保管設備に立ち寄る「マルチアクセスピック」を行うことで、作業者はほとんど歩くことなくピッキングが可能になります。これにより、ピッキング後に発生していた、バラバラの商品を注文ごとにまとめる「荷合わせ」作業も不要になるんです。
(2) 搬送ルートのリアルタイム制御で作業者・設備の稼働率を最大化
LogiRiSMは、日立独自のAI最適化エンジンを搭載しています。このエンジンが、オーダーの投入順序やAGVの搬送ルートをリアルタイムで制御してくれるんです。GTPとOTPのタイミングがぴったり合うようにマテハン機器を自動でコントロールすることで、自動倉庫からの出庫タイミングとAGVの到着を最適化。これにより、作業者が手持ち無沙汰になる時間や、設備が何もせずに待機している時間を最小限に抑え、全体の稼働率を最大限に高めます。
もしAGVが渋滞したり、作業が遅れたりしても心配いりません。AIが自動的に計画を再計算し、空いているステーションへAGVを誘導するなど、状況に応じて最適なコントロールを行ってくれる賢さも持ち合わせています。
(3) 「トータルピッキング」で作業効率がさらにアップ!
同じ商品が複数の注文で必要となる場合、LogiRiSMは「トータルピッキング」に対応しています。これは、作業者が一度の動作で複数オーダー分の商品をまとめて取り出すことができる機能です。これにより、作業効率が向上するだけでなく、自動倉庫から商品が運ばれてくる回数を減らせるため、自動倉庫の規模を小さくしたり、比較的低能力なモデルを採用したりすることが可能となり、初期投資の低減にも貢献します。
2. 柔軟なレイアウトと高い拡張性
LogiRiSMは、コンベアのような固定設備への依存度を低くし、AGVをメインとした搬送システムを採用しています。これにより、倉庫内のレイアウトを非常に自由に設計できるのが大きなメリットです。商品の特性に合わせて保管設備や場所をつなぐ「リレーピッキング」を行ったり、物量の変化に合わせてAGVの台数を増減させたりと、ビジネス環境や規模の変化に柔軟に対応できます。小さなスタートアップから、大規模な物流センターまで、幅広いニーズに適用できるのは嬉しいポイントですね。
日立の「Integrated Industry Automation」戦略
LogiRiSMは、日立が掲げる「コネクティブインダストリーズ(CI)セクター」の成長戦略「Integrated Industry Automation」の一環として位置づけられています。これは、日立の持つ豊富なプロダクト(デジタライズドアセット)のデータに、長年のドメインナレッジと最先端のAIを組み合わせることで、産業分野向けの次世代ソリューション群「HMAX Industry」を展開していくというものです。LogiRiSMは、このHMAX Industryを通じて、現場で働くフロントラインワーカーの業務革新を加速させる役割を担っています。
日立製作所について
日立は、IT(情報技術)、OT(制御・運用技術)、そしてプロダクトを融合した「社会イノベーション事業(SIB)」を通じて、環境、幸福、経済成長が調和する社会の実現に貢献している企業です。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4つのセクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの体制でグローバルに事業を展開しています。日立のデジタルソリューション「Lumada」を核として、お客様のデータから価値を創造し、社会の課題解決に尽力しています。
詳しい情報は、日立製作所のウェブサイトをご覧ください。
LogiRiSMをもっと知る!
LogiRiSMについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクをチェックしてみてください。
商標について
LogiRiSMおよびIntegrated Industry Automationは、株式会社日立製作所の登録商標です。その他記載されている会社名や製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
まとめ
物流業界が抱える様々な課題に対し、日立の「LogiRiSM」は、AIと最先端技術を駆使して、その解決策を提示しています。仕分け作業の劇的な効率化はもちろん、柔軟なシステム構築や初期投資の低減まで実現するこのAIエンジンは、まさに物流の未来を切り開く存在と言えるでしょう。これからもLogiRiSMが、私たちの生活を支える物流をどのように変えていくのか、注目していきたいですね!