「大学生向けコンセプト開発プロジェクト」ってどんな取り組み?
このプロジェクトは、大学生の皆さんがもっと自分自身を深く理解できるよう、振り返りノートアプリ「Stockr」の新しい活用シーンやサービスコンセプトを考えるためにスタートしました。
現代の学生生活では、就職活動の早期化はもちろん、SNSを通じて得られる情報量の多さから、自己理解の重要性がこれまで以上に高まっています。AIによる自己分析やエントリーシート(ES)作成支援ツールは、確かに便利で効率的です。しかし、これらのツールに頼りすぎると、自分の経験や感情、思考をじっくりと見つめ直し、自分自身の言葉で表現する機会が失われがちです。結果として、表面的な自己理解にとどまってしまい、「分かったつもり」になってしまう危険性も指摘されています。
本当の意味での自己理解には、日々の出来事や心に感じたこと、考えたことを丁寧に振り返り、その中で自分の変化や隠れた価値観に気づくプロセスが不可欠です。これまで「Stockr」は、記録と振り返りを通じて自己理解、成長、そして目標達成をサポートしてきましたが、主な利用者は社会人の方々でした。
そこで、専修大学・足代ゼミの学生たちが約3ヶ月間、「Stockr」をどのようにすれば大学生の皆さんに広められるか、デジタルサービスのヒット要因を研究しながら、新しいコンセプトを練り上げてきたのです。
Z世代が考えた!就活を「語れる」に変える3つの新コンセプト
最終提案会では、学生たちのリアルな声と深い洞察に基づいた、目からウロコな3つのコンセプトが発表されました。どれもが、AI時代にこそ大切な「自分と向き合う」ことの価値を教えてくれます。

1. SNSの「保存」で終わらせない、気づきの「居場所」づくり(チームA)
現代の大学生は、SNSを使いこなして情報を集めるのが得意ですよね。でも、集めた情報が多すぎて、結局「保存しただけで見返さない」「何が自分にとって大切だったのか忘れてしまう」なんて経験はありませんか? チームAは、まさにこの「情報を集めることには慣れているけれど、それを自分の思考や行動の変化につなげられていない」という課題に注目しました。
彼らの調査(n=179)によると、大学生が学びや気づきを残す手段として最も多く利用しているのは、やはり「SNSの保存機能」だったそうです。しかし、インタビューでは「保存したこと自体を忘れる」「後で見返さない」といった本音が明らかになりました。これではせっかくの貴重な情報も、ただのデータの山になってしまいますよね。
そこでチームAが提案したのは、「Stockr」を単なる記録ツールではなく、集めた情報を自分なりの気づきに変換し、それをしっかりと蓄積できる「思考の居場所」として活用すること。SNSで流れてくる情報の中から、自分にとって意味のあるものを選び取り、それを自分の言葉で解釈し、記録していくことで、表面的な知識だけでなく、深い自己理解へとつなげていく。そんな新しい学びのサイクルを生み出すことを目指しました。
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SNSの「保存」で終わらせない、気づきの「居場所」づくり
2. インターンの挫折を「自信の土台」に変える振り返り法(チームB)
就職活動やインターンシップに真剣に取り組んでいる皆さん。時に「自分だけが足踏みをしていて、何も積み上がっていない」と感じてしまうことはありませんか? チームBは、こうした学生が抱える「自信の揺らぎ」という課題に焦点を当てました。
調査(n=132)では、なんと約半数の学生が自信の揺らぎを感じており、約85%もの学生が「今より自信を高めたい」と回答しています。失敗した時や思うようにいかない時に「1人で考える」学生が多い一方で、その考えを次の行動になかなか結びつけられないという実態も浮き彫りになりました。挫折を経験しても、それをどう乗り越え、どう成長につなげるかが見えにくいと、自信を失ってしまうのも無理はありません。
チームBは、失敗やネガティブな感情を否定するのではなく、それを正直に記録し、次にどう活かすかを考えることで、挫折を「自信の土台」へと変える「Stockr」の活用法を提案しました。記録を習慣化している学生ほど、経験を次に活かせている傾向があることも判明しており、日々の振り返りがいかに重要であるかを物語っています。失敗から学び、それを記録することで、着実に自分の成長を実感できる。そんな力強いサポートが「Stockr」にはある、というメッセージです。
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インターンの挫折を「自信の土台」に変える振り返り法
3. AIや適職診断などの自己分析ツールに依存しない、自発的なキャリア構築(チームC)
MBTI診断や適職診断といったAI自己分析ツールは、手軽に自分を知る手がかりを与えてくれる便利な存在です。しかし、チームCは「診断結果は出たけれど、それを自分の言葉で『自分ごと』として語れない」という就活中の学生が直面する課題に注目しました。
調査(n=130)からは、自己分析ツールを利用したことがある学生が約6割に上る一方で、「結果が抽象的でピンとこない」「自分を十分に理解できた気がしない」といった不満の声が多く挙がりました。AIが導き出した答えは、確かに客観的かもしれませんが、それが本当に自分の心に響くものとは限りません。インタビューでは「自発的に言語化した経験の方が腑に落ちやすい」という傾向も確認されており、やはり自分の言葉で表現することの重要性が浮き彫りになりました。
そこでチームCが提案したのは、「Stockr」を使って学生自身の言葉で日々の記録を積み重ね、それをもとに自発的なキャリア構築を支援するという活用法です。AIが示す抽象的な結果に依存するのではなく、自分自身の経験や感情、思考を丁寧に記録し、振り返ることで、自分だけのオリジナルな価値観や強みを発見する。そして、それを自分の言葉でしっかりと語れるようになる。そんな、誰にも真似できない「自分らしいキャリア」を築くための土台を、「Stockr」が提供するというわけです。
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AIや適職診断などの自己分析ツールに依存しない、自発的なキャリア構築
AI時代の就活で「語れる自己理解」を育む大切さ
AIや様々な診断ツールが普及し、就職活動の効率化が進む現代。株式会社SynergyCareerが2025年に実施した調査でも、AIをES作成や自己分析に活用する学生は一定数いるものの、「具体性に欠ける」「個性が伝わりにくい」といった懸念も同時に指摘されています。ツールはあくまでツールであり、それだけに頼りすぎると、あなた自身の個性や深い思考が伝わりにくくなってしまうかもしれません。
今回のプロジェクトで学生たちから提案された3つのコンセプトは、まさにこの現代の課題に対する明確な答えを示しています。どの提案も共通して、「外から与えられた答え」に満足するのではなく、「自らの経験を振り返り、それを自分の言葉で言語化すること」にこそ、本当の価値があると訴えかけています。
効率化が当然となりつつある就職活動の中で、どうすれば学生一人ひとりが、自分の言葉で自信を持って語れる「自己理解」を育めるのか。このプロジェクトは、その問いに対する重要な論点を、学生自身の視点から力強く提示してくれました。きっと、これからの就職活動のあり方を考える上で、大きなヒントになるでしょう。
振り返りノートアプリ「Stockr」ってどんなアプリ?

「Stockr」は、「振り返り」という行為を通じて自己理解を深め、自信と成長を育むための振り返りノートアプリです。2026年2月時点で、総ダウンロード数は約7.5万件にも上ります。
このアプリの最大の特徴は、一般的な日記アプリやタスク管理、メンタルケアアプリとは一線を画す点にあります。「記録して終わり」ではなく、記録した内容をしっかりと振り返り、そこから気づきを得て、さらにその成果を可視化するまでの一連のプロセスをワンストップで提供していることです。つまり、あなたの経験がただの過去の出来事で終わらず、未来の成長へとつながるように設計されているんです。
具体的には、日々の思考や感情を自由に記録できる「ストック機能」があります。そして、過去に記録したストックをAIがサポートしながら見つめ直し、新たな気づきを発見する「再発見機能」も搭載されています。さらに、AIがあなたのビジョン設定をサポートする「ビジョン設定コーチング」や、記録に対する「AIコメント」、自分自身の価値観を探る「価値観診断」など、AIを活用した充実したサポート機能も魅力です。日々の積み重ねがどれだけ成長につながっているかを客観的に把握できる「スコア&レポート機能」もあり、自己理解と自信の積み上げを強力に支援してくれます。
詳細をチェックして、あなたの成長を加速させよう!
振り返りノートアプリ「Stockr」
株式会社ビルディットってどんな会社?
株式会社ビルディットは、「Your growth, improve the world. (一人ひとりの成長が、世界をより良くする)」をスローガンに掲げている教育テクノロジー企業です。学ぶことの楽しさや豊かさ、そして充実感を創造できる仕組みづくりに日々取り組んでいます。
会社名:株式会社ビルディット
代表者:代表取締役 富田 陽介
所在地:東京都八王子市東町1-14 橋完ビル4F
設立:2016年3月
資本金:100万円
従業員数:12名(アルバイト・業務委託を含む)
事業内容:振り返りアプリ「Stockr」関連事業開発・サービス提供、教育/育成関連事業DXコンサルティング
公式サイトはこちら!
株式会社ビルディット
専修大学 経営学部 足代訓史ゼミについて
足代訓史ゼミでは、「デジタルイノベーション(デジタル技術を使用した革新的な製品・サービスやビジネス)を生み出そうとする能動的な姿勢や行動パターン(アントレプレナーシップ)」について研究しています。
活動内容としては、Instagram、TikTok、Airbnb、Timee、Spotifyなど、身近なデジタルイノベーションの事例を選び、その製品やサービスがなぜヒットしたのか、どのように収益を得ているのかをチームで調査・研究しています。さらに、プラットフォームビジネスや製造小売、サブスクリプションといった、近年注目されているビジネスパターンを約50個も学び、それらをまるでカードの組み合わせのように活用して、新しいビジネスを構想する活動も行っています。まさに、未来のビジネスリーダーを育てるための実践的な学びがここにはあります。