EC担当者の8割超がAI対策に着手!生成AIが購買を代行する時代への備えが進行中

皆さん、こんにちは!最近、AIの進化が目覚ましいですよね。特にEC業界では、生成AIの普及によって、消費者の購買行動が大きく変化しているのを感じている方も多いのではないでしょうか。

従来の検索エンジンでの商品探しに加え、今や生成AIに商品選びの相談をするのが当たり前になりつつあります。この新しい購買行動に対応するため、EC事業者たちはどのような対策を進めているのでしょうか?

今回は、株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズが全国のEC事業者179名を対象に実施した「EC担当者のAI対策状況に関する調査」の結果をご紹介します。この調査では、EC担当者たちが生成AI対策にどのくらい取り組んでいるのか、その進捗状況や成果が明らかになりました。

EC担当者のAI対策状況に関する調査レポートの表紙

調査結果サマリー:EC担当者のAI対策はどこまで進んでいる?

今回の調査で明らかになったポイントは以下の通りです。

  • AI経由の流入把握:約8割のEC担当者が、生成AI経由の自社サイトへの流入状況を確認しています。

  • 流入増加の実感:過去半年〜1年で、生成AI経由の流入が「増えている」と実感している担当者は82.6%に上ります。

  • AI上での言及対策:84.9%の担当者が、自社情報がAI上で正しく、頻繁に言及されるための取り組みを実施しています。

  • AI購買代行への意識:「AIによる購買代行(エージェンティックコマース)」が将来的に影響すると見込んでいる担当者は、全体の約8割に達しています。

この結果から、EC業界がAI購買時代を見据えた対応を着々と進めていることがわかりますね。

調査の背景:なぜ今、AI対策が重要なのか?

生成AIの台頭は、ユーザーの購買行動に大きな変化をもたらしました。もはや単に検索エンジンで比較検討するだけでなく、生成AIに「おすすめの商品を教えて」と尋ねるのが当たり前の時代になりつつあります。

これにより、EC事業者にとって、生成AIが新たな流入経路として非常に重要になってきています。さらに、「AIにどれだけ自社商品が言及されるか」「どのように推薦されるか」が、顧客が商品検討を始める上での出発点となるケースも増えています。

最近では、AIが商品の比較・選定から購入手続きまでを代行する「エージェンティックコマース」という仕組みも登場しています。Googleが2026年に発表したUniversal Commerce Protocol(UCP)も、この動きを象徴する一例と言えるでしょう。

このような目まぐるしい変化の中で、EC担当者たちはどこまで対応を進めているのでしょうか?今回の調査は、その実態を明らかにするために実施されました。

調査概要

  • 調査名称:EC担当者のAI対策状況に関する調査

  • 調査期間:2025年2月9日 ~ 2月13日

  • 調査対象:全国のEC担当者(自社でEC事業を行っており、何らかのEC業務に携わっている担当者)

  • サンプル数:179名

  • 調査方法:インターネットアンケート調査(Freeasy)

調査結果を詳しく見てみよう!

本調査では、AI検索・購買代行への対応状況を3つのフェーズに分けて検証しています。

  1. フェーズ1:生成AI経由の流入把握
  2. フェーズ2:AIに言及されるための情報設計
  3. フェーズ3:AIが購入代行まで担う未来への備え

フェーズ1:生成AI経由の流入、みんな把握してる?

まず、「生成AI経由で自社サイトや商品ページへの流入があるか把握していますか?」と尋ねたところ、なんと約8割のEC担当者が流入の有無を確認していることが判明しました。

  • 「数値を含めて把握している」:59.2%

  • 「流入の有無は把握している(数値までは見ていない)」:20.7%

この結果を見ると、多くのEC担当者が生成AIからの流入を重要な指標として捉え、計測体制の整備を進めていることがわかりますね。一方で、約2割はまだ把握できていないため、対応状況にはまだ差があるようです。

生成AI経由での自社サイトや商品ページへの流入状況に関するEC担当者アンケート結果を示すドーナツチャート

フェーズ1:AIからの流入、やっぱり増えてる!

次に、AI経由の流入を把握していると回答した担当者に、ここ半年〜1年での流入数の変化について尋ねたところ、驚きの結果が出ました。

  • 「明らかに増えていると感じる」:41.3%

  • 「やや増えていると感じる」:41.3%

合わせて82.6%ものEC担当者が「増えている」と実感しているのです!これは、生成AIがECサイトにとって、もはや無視できない新たな接点として急速に拡大していることを示唆しています。AIの存在感が、EC業界でどんどん大きくなっているのがわかりますね。

生成AIからの流入について、ここ半年から1年での変化をEC担当者に尋ねた調査結果を示すドーナツチャート

フェーズ2:AIに「うちの商品、いいよ!」って言ってもらうために

「自社情報(ブランド・商品情報、FAQ、レビュー、価格など)がAI上で正しく、頻繁に言及されるようにするための取り組みを行っていますか?」という質問には、84.9%のEC担当者が「取り組んでいる」と回答しました。

PLAN-BマーケティングパートナーズによるEC担当者への調査結果を示す円グラフ

生成AIからの流入が増えていることを背景に、多くのEC担当者が「いかにAIに自社商品を紹介してもらうか」という点を意識した施策に力を入れていることが明らかになりました。AIに正しく、そして良い形で自社情報を伝え、推薦してもらうための情報設計が、今のEC戦略には欠かせない要素となっているようです。

フェーズ3:AIが代わりに買い物してくれる時代、どう備える?

さらに一歩進んで、「AIによる購買代行(エージェンティックコマース)」が今後広がる可能性について、EC担当者たちはどう考えているのでしょうか?

  • 「すでに重要な変化だと認識しており、対応を検討している」:41.3%

  • 「近い将来、影響が出ると考えている」:34.6%

これらを合わせると、なんと75.9%ものEC担当者が、AIが購買を代行する未来の重要性を認識していることがわかりました。「そのような変化は起きない/重要ではない」と回答した人はわずか7.8%にとどまり、多くのEC担当者がこの変化を現実的なものとして捉えていることがうかがえます。

AIによる購買代行(エージェンティックコマース)の普及可能性に関するEC担当者アンケート結果を示す円グラフ

フェーズ3:具体的な対策は「レビュー」と「情報整理」がカギ!

では、AIが購買を代行する時代を見据えて、具体的にどのような取り組みを実施・検討しているのでしょうか?複数回答で尋ねたところ、上位に挙げられたのは以下の項目でした。

  • レビューや評価の質・量を意識した施策(47.5%)

  • 価格・在庫・送料などの構造化された情報提供(43.6%)

  • AIが比較・推薦しやすい商品情報などの整理(38.6%)

  • AI経由での流入・購買を計測・分析する仕組み検討(29.1%)

AIによる購買代行時代を見据えたEC担当者の取り組みに関する調査結果を示す棒グラフ

AIは、膨大なデータの中から信頼性の高い情報を基に商品を比較・推薦します。そのため、これまで以上に「データの整備」や「情報の信頼性向上」が重要視されていることがわかります。特に、ユーザーからのレビューや、価格・在庫といった構造化された情報は、AIが購買判断を行う上で非常に重要な要素となるでしょう。

一方で、「関心はあるが具体的な取り組みの検討はまだない」(7.3%)、「特に検討していない/分からない」(6.2%)と回答した人も合計で約1割強おり、対応の成熟度にはまだばらつきがあるようです。

まとめ:AI時代、EC戦略はどう変わる?

今回の調査から、生成AIがEC業界において、すでに欠かせないユーザー接点となっていることがはっきりと見えてきました。生成AI経由の流入や、AI上での言及を意識した取り組みは、もはや一部の先進企業だけの話ではなく、多くのEC担当者にとって現実的な課題となっています。

84.9%もの担当者がAI上での情報言及対策に取り組んでいることから、関心は単なる流入把握にとどまらず、「AIにどう紹介・推薦されるか」という、より深い段階へとシフトしていることがうかがえます。アクセス数だけでなく、AI上での自社の扱われ方そのものが、これからの競争領域になっていくでしょう。

さらに、約8割が「AIによる購買代行」の将来的な影響を見込んでいる点も注目に値します。AIが比較や推薦だけでなく、実際に購買まで代行するようになれば、「AIにどう解釈され、どのような文脈で提示されるか」を見据えた対策が、これまで以上に求められるようになるでしょう。

AIは、価格、在庫、レビュー、商品仕様といった構造化された情報を含む、多様な情報を横断的に解釈します。そのため、従来のキーワード最適化だけでなく、AIに正しく理解されるための情報整理や、推薦候補として選ばれるための情報設計が、これからのEC戦略には不可欠です。

今回の調査結果が、AI時代におけるEC戦略や情報設計を見直す上でのヒントになれば幸いです。

監修者紹介

眼鏡をかけたアジア系の若い男性のポートレート

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ AIマーケティング本部 本部長 出田 晴之氏が本調査を監修しています。出田氏は、2018年にPLAN-Bに新卒入社後、SEOコンサルティング事業部長などを歴任し、2026年にAIマーケティング本部長に就任されました。50社以上のSEOコンサルティングやメディア立ち上げを経験されており、事業戦略などの上位レイヤーからのSEO戦略設計を得意とされています。デジタルマーケティング情報メディア「PINTO!」でも、マーケティング戦略やSEOに関する専門家コラムを多数執筆されています。

PLAN-Bマーケティングパートナーズの「生成AIブランド認識調査サービス」

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズでは、データに基づいて生成AI上で自社ブランドがどのように認識・推薦されているかを可視化する「生成AIブランド認識調査サービス」を提供しています。このサービスでは、主要な生成AIを対象に、ブランドの認識状況や推薦され方を多角的に分析し、生成AIが「頻繁に・目立つかたちで・肯定的に」自社ブランドをユーザーに提示する状態を目指します。AI活用構造の変化を正しく理解し、AI時代における情報発信やブランド戦略を、より戦略的・実践的に設計できるよう支援しています。

PLAN-Bグループについて

「世界中の人々に「!(驚き)」と「♡(感動)」を」を経営理念とし、デジタルマーケティング事業やマーケティングDX事業を中心に、顧客志向と技術力を強みにお客様の事業成長に貢献するデジタルマーケティングエージェンシーです。

株式会社PLAN-B

PLAN-Bのロゴ

デジタルマーケティング領域における統合的な成長支援を行う企業です。SEOツール「SEARCH WRITE」やSNS/インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「Cast Me!」などのマーケティングDXツールを提供するとともに、AIやインフルエンサーマーケティングの実践知を横断的に体系化し、企業の持続的成長を支援しています。

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ

PLAN-B Marketing Partnersの企業ロゴ

PLAN-Bグループとして18年以上にわたり培ってきたSEO支援の実績とノウハウを強みに、SEOコンサルティングサービスを提供しています。また、Google Premier PartnerおよびYahoo! JAPANセールスパートナーとしてWeb広告運用代行サービスを展開。デジタルマーケティング全般を一括で担い、企業の売上拡大を支援しています。

会社概要

  • 会社名:株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズ

  • 事業内容:デジタルマーケティング支援事業

  • 大阪本社:大阪市西区新町 1-28-3 四ツ橋グランスクエア 6階

  • 東京本社:東京都品川区東五反田2-5-9 CIRCLES with 島津山 3階

  • 代表者:代表取締役 藤野 真弥

  • 設立:2023年8月1日

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調査結果の引用・転載について

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