福井県とテックファームがドローンで地域課題に挑む!

テックファームと福井県が目指すのは、単なるドローンの導入だけではありません。地域が抱える切実な社会課題、特に中山間地域や沿岸部、河川部が多い福井県ならではの地理的特性に向き合い、最新のテクノロジーを駆使して解決に導くことなんです。

この実証実験を通じて、運用フローやシステム要件の整理・標準化を進め、「福井モデル」と呼ばれる先進的な運用モデルを構築する予定です。将来的には、この「福井モデル」をベースに、全国の自治体へと社会実装を推進していくとのこと。福井県が、日本の地域課題解決のフロンティアとなるかもしれませんね。

ドローンがホバリングしている屋外の様子

「人が行けない・難しい」現場業務のリアルな課題

多くの自治体では、まだまだ「現場に行かなければ分からない」「人では対応が難しい」といった現場依存の業務がたくさん残っています。例えば、山間部や沿岸部、河川部を抱える地域では、こんな困りごとがあるんです。

  • 人が立ち入り困難な「急傾斜地・危険箇所」の点検:危険な場所への立ち入りは、常に事故のリスクが伴います。人命を危険にさらすことなく、安全に点検できる方法が求められています。

  • 獣害被害が多発する「未明・夜間」の巡視や実態把握:イノシシやシカ、クマといった鳥獣による被害は、特に夜間に多く発生します。しかし、暗闇の中での巡視は視界が悪く、非常に困難です。また、野生動物との遭遇も危険を伴います。

  • 現場への移動時間を要する「初期判断」時の情報収集:災害発生時など、緊急を要する場面では、現場への移動に時間がかかり、初期対応が遅れてしまうことがあります。迅速な状況把握が、被害を最小限に抑える鍵となります。

これらの課題は、自治体職員の負担を大きくし、対応の遅れが地域住民の生活にも影響を及ぼす可能性があります。まさに、喫緊の解決が求められる社会課題と言えるでしょう。

据置型ドローンが切り拓く新たな解決策

テックファームは、これらの課題を「ソフトウェア」と「据置型ドローン」の組み合わせで解決する、新しい自治体向け運用モデルを構築しようとしています。据置型ドローンとは、現地に操縦者がいなくても、遠隔操作で自動的に離着陸や飛行ができる優れもの。これなら、人が立ち入りにくい場所や夜間でも、安全かつ迅速に状況を把握できますね。

福井県は、かねてよりドローンを活用した地域課題解決に意欲的で、その急峻な斜面や広域な管理エリアといった地理的特性は、まさに今回の実証にうってつけ。この実証は、ドローン技術を社会に根付かせるための、とても大切な第一歩となるはずです。

福井県での実証実験、その詳細をチェック!

今回の実証実験は、福井県の抱える具体的な課題に対し、ドローンがどこまで貢献できるのかを徹底的に検証するものです。その内容を少し詳しく見ていきましょう。

実施期間・主体

実証実験は、2026年2月2日から3月31日までの期間で実施されます。主体となるのは、福井県、越前町、そしてテックファーム株式会社の3者です。自治体と企業の連携によって、より実践的な検証が進められることでしょう。

想定される活用シーン

ドローンが活躍するシーンは多岐にわたります。具体的には、以下のような領域での活用が想定されています。

  • 獣害対策(イノシシ、シカ、クマ等):夜間の巡回や、被害が頻発するエリアの定点監視にドローンを活用することで、獣の行動パターンを把握したり、早期に発見して対策を講じたりすることが可能になります。広範囲の山林を監視するのは人力では限界がありますが、ドローンなら効率的に監視できますね。きっと、農作物の被害軽減に大きく貢献するでしょう。

  • 防犯対策(不審者監視):広大な公園や施設、夜間の人通りの少ない場所などで、不審な動きがないかを遠隔で監視できます。特に、人の目が届きにくい場所での監視は、防犯カメラの設置が難しい場合でもドローンが補完してくれるはずです。地域住民の安全・安心にもつながります。

  • 防災対策(被災状況確認):台風や地震、土砂災害などが発生した際、人が近づくのが危険な被災現場の上空から、ドローンがリアルタイムで状況を撮影・伝送します。これにより、迅速な被害状況の把握が可能となり、救助活動や復旧作業の初期判断の精度向上に役立つでしょう。きっと、緊急時の人命救助にも貢献するに違いありません。

  • 管理対策(公共施設・エリア内保全確認):橋梁やダム、広大な公共施設など、定期的な点検が必要なインフラ施設や管理エリアの保全状況を効率的に確認できます。高所や危険な場所の点検も、ドローンを使えば安全に行えますね。きっと、点検コストの削減や点検精度の向上にもつながるでしょう。

活用技術とプロフェッショナル

今回の実証実験では、最先端のドローン技術が導入されます。具体的には、据置型ドローンシステム(ドローンポート/Dock3)と、高性能なドローンであるDJI MATRICE 4TDが活用されます。これらの機材は、遠隔からの自動運用を可能にし、高精度なデータ収集を実現します。さらに、収集されたデータを管理・分析するためのクラウド型運行管理システムも利用されます。

このプロジェクトを支えるのは、技術だけでなく、人々の専門知識も不可欠です。プロジェクトマネジメントや技術アドバイザーとして、一等・二等無人航空機操縦士を含む7名の専門家が参画しています。彼らの知見が、実証実験の成功を後押しすることでしょう。

検証するポイントはココ!

実証実験では、以下の具体的な検証項目が設定されています。これらを通じて、ドローン活用の有効性と実用性を深く探っていきます。

  • 据置型ドローンによる定期監視・緊急時確認の有効性:スケジュールされた自動飛行による定期的な監視や、緊急時の即時出動が、どれほど効果的であるかを検証します。これにより、必要な情報を必要なタイミングで得られるかどうかが明らかになります。

  • 人的対応前にドローンで状況把握を行うことによる安全性・判断精度の向上:危険な現場に人が立ち入る前にドローンで状況を把握することで、職員の安全がどれだけ確保され、また初期判断の精度がどれほど向上するかを検証します。きっと、より安全で効率的な業務遂行が可能になることでしょう。

  • 複数業務(獣害・施設管理・防災・防犯)を横断した自治体業務への適用可能性:一つのドローンシステムが、獣害対策、施設管理、防災、防犯といった複数の自治体業務にどれだけ柔軟に適用できるかを検証します。これにより、ドローン活用の汎用性が評価され、コストパフォーマンスの向上にもつながるはずです。

  • 遠隔操作における最適な運用フローおよびシステム要件の策定:ドローンを遠隔で操作・管理する際の、最も効率的で使いやすい運用フローや、必要なシステム機能(システム要件)を具体的に定義します。これが「福井モデル」の基盤となる重要な作業です。

テックファームの「社会実装力」がすごい!

今回の取り組みが単なるドローンの機材導入にとどまらないのは、テックファームが持つ「ソフトウェア開発の知見に基づく社会実装力」がカギを握っているからです。ITベンダーとしての開発力を活かし、単にドローンを飛ばすだけでなく、それを自治体の実際の業務に深く組み込むための発展的なモデルを構築しています。

例えば、必要に応じてドローンと連携する専用ソフトウェアを開発したり、多機能ゆえに操作が複雑になりがちな既存の管理システムに対しては、開発の知見を活かして「現場の実務に即したUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)」を設計・定義したりします。これにより、デジタルツールに不慣れな職員やシニア層でも、きっと直感的にドローンシステムを扱えるようになるでしょう。特定の個人のスキルに依存しない、持続可能な運用体制の構築を支援してくれるのは、本当に心強いですね。

テックファームは、技術的な選択肢を幅広く持ち、実証開始時から将来にわたって、現場の課題に合わせた運用改善や機能拡張を継続的に実施していくとのこと。これは、まさに「伴走型」の支援と言えるでしょう。

福井発の「先進モデル」を全国へ!

テックファームは、これまでも福井県に拠点を構え、地域に根差したICT活用を推進してきました。今回の取り組みは、その連携をさらに深め、地域の切実な社会課題の解決に真正面から挑むものです。

この福井県での実証で得られた成果や運用ノウハウは、テックファームが汎用的なソリューションとして体系化し、2026年度以降、全国の自治体へと展開していく計画です。「福井発の先進モデル」を全国に広げることで、きっと日本の様々な地域が抱える課題解決を力強く推進してくれるでしょう。テックファームはこれからも、ドローンとソフトウェアの融合を通じて、自治体業務の高度化と安全性向上に貢献していくと表明しています。

テックファームのドローンソリューションについて

テックファームでは、これまでにもドローンを活用した顧客連携での実証実験や、自社活動における検証を展開してきました。据え置き型のドローンによる新たな産業創出や社会課題解決の可能性を常に探求しています。

ドローンソリューションの詳細については、以下のリンクから確認できます。

テックファームってどんな会社?

テックファーム株式会社は、「ICTに精通したプロフェッショナル集団」として、デジタル技術を活用した事業変革や課題解決のためのソリューションをワンストップで提供しています。1998年の創業以来、世界初や日本初のサービス実現に携わってきました。

例えば、世界初のモバイルインターネットサービスであるNTTドコモ「iモード」立ち上げ時のシステム開発への参画など、モバイル黎明期から多種多様な産業におけるICT活用の経験とノウハウを蓄積しています。AI、IoTを活用したデータ収集や分析から、ドローンやスマートデバイス、3D技術のメタバース領域への活用といった最先端テクノロジーまで、幅広い技術と知見を組み合わせることで、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)などのイノベーションを支援している会社なんですよ。

企業概要

  • 会社名:テックファーム株式会社

  • 所在地:東京都新宿区西新宿3丁目20番2号 東京オペラシティタワー23F

  • 代表者:代表取締役社長 千原 信悟

  • 設立:2015年

  • 資本金:100百万円(2025年6月末現在)

  • URLhttps://www.techfirm.co.jp/