「完成」ではなく「途中」を育てる、新しい不動産活用モデル「途ビル」が大阪に誕生!

「完成した建物をつくるのではなく、使いながら形や役割をつくっていく」。そんなユニークな視点から生まれた、遊休不動産の新しい利活用モデルが大阪に登場します。空間デザイン会社であるakinau株式会社が手掛ける古ビル再生プロジェクト「途ビル(とビル)」が、2026年3月5日(木)に大阪市福島区でグランドオープンします。

「途ビル」は、長年活用されていなかった古ビルを再生し、設計・施工・運営までを一貫して行うことで、不動産活用の新たな可能性を提示する複合拠点です。このプロジェクトは、単に建物をリノベーションするだけでなく、その場所に関わる人々の活動を通じて、建物自体が常に進化し続ける「途中」の状態を大切にするという、これまでにないコンセプトを掲げています。

途ビル外観、コンセプト

遊休不動産を「次に進むための場所」へ

現在、日本全国で空きビルや空き物件が増え続けていることは、社会的な課題の一つとなっています。これらの物件の中には、立地や建物自体に大きな問題があるわけではなく、「使い方が決まらないまま時間だけが経過している」ケースが少なくありません。akinau株式会社の空間デザイン事業「NewStarted」は、これまで数多くの既存建物の再編集と、空間・事業の立ち上げを支援してきた経験から、こうした問題に対する深い洞察を持っています。

NewStartedは、建て替えや全面改修だけが唯一の解決策ではないと考えてきました。彼らが提唱するのは、以下のような考え方です。

  • スケールを落とし、段階的に使うこと

  • 用途を固定せず、変化できる余白を残すこと

  • 運営まで視野に入れて設計すること

これらの考え方を実際の建物で具現化したのが、「途ビル」です。完成形を目指すのではなく、人の関わりによって使われながら変化していく「途中」を育てていくプロジェクトとして、多くの人々の注目を集めることでしょう。

途ビルのイメージイラスト

設計から運営まで一貫した古ビル再生「途ビル」

「途ビル」は、akinau株式会社/NewStartedが企画・設計・施工・運営までを一貫して手掛ける、まさに実践型の古ビル再生プロジェクトです。この建物には、多様な機能が内包されています。

  • 飲食・滞在機能

  • ものづくり・展示・販売機能

  • ワークショップ・教室機能

これらの機能は、用途を限定しすぎない柔軟な構成となっており、入居者や使い手のニーズに応じて変化しながら使われ続けることを目指しています。これが「途ビル」が描く、新しい不動産活用のあり方です。

モダンな店舗デザイン

コンセプトは「途中をBUILDする」

「途ビル」の最も特徴的なコンセプトは、「途中をBUILDする」という言葉に集約されています。この場所の目的は、完成した事業や完成した建物を創り上げることではありません。むしろ、まだ輪郭のはっきりしないアイデアや挑戦を抱える人々が、気軽に試し、少しずつ前に進めることを応援する場所なのです。

人の挑戦も、建物のあり方も、完成させるのではなく、互いに並走しながら成長していく。この考え方こそが、「途ビル」の根底にあります。完成ではなく「プロセス」そのものに価値を見出す、新しい不動産利活用の形を体現する場として、きっと多くのインスピレーションを生み出すことでしょう。

建設・作業風景

プロジェクトのロゴは、グラフィックデザイナーの大原大次郎さんが手掛けています。人の歩みや建物の階段、動線を思わせるようなパーツが集まって、一つの「途ビル」を形づくる構造が、このコンセプトを視覚的に表現しています。

ロゴデザイン

「途ビル」の多様な事業内容

「途ビル」は、地下1階から3階まで、それぞれのフロアに個性豊かな機能を持っています。それぞれのフロアが、訪れる人々に新しい体験や出会いを提供することでしょう。

1F|飲食・ものづくり・イベント

「途ビル」の1階は、食とものづくり、そしてイベントが融合する賑やかな空間です。誰もが気軽に立ち寄れるカフェバーや、創造性を刺激する製作工房、そして様々なイベントが開催されるポップアップスペースが設けられています。

  • te. Japanese Tea
    日本各地から厳選された日本茶と、それに合う甘味や軽食を楽しめるカフェバーです。夜には、日本茶を使ったカクテルやモクテル(ノンアルコールカクテル)も提供され、昼夜問わず様々なシーンで利用できます。落ち着いた雰囲気の中で、日本の豊かなお茶文化に触れることができるでしょう。

    te. Japanese Teaロゴ

  • halte(アルト)
    食事やスイーツ、コーヒー、アルコールを時間帯を問わず楽しめるカフェバーです。ここには空間デザイン集団NewStartedのデザイナーも店に立ち、お店を始めてみたいけれど何から手をつければいいか分からない、といった相談に気軽にのってくれます。飲食だけでなく、お店づくり相談(¥0)や店舗設計(応相談)といったユニークなメニューも用意されており、夢を形にしたい人にとって心強い味方となることでしょう。

    カフェ内装

    halteロゴ

  • MAKE.
    CNCレーザー加工機を備えた製作工房です。ここでは家具や什器の製作、そして様々なワークショップが実施されます。プロのクリエイターからDIY愛好家まで、ものづくりに興味がある人々が集まり、アイデアを形にするための拠点となることでしょう。最新の技術と創造性が融合する場所です。

    CNC工房

    MAKE.ロゴ

  • POP UP/イベントスペース
    展示やマーケット、イベントなど、用途を柔軟に変えられる多目的スペースです。定期的に開催される「はんぱ市」は、年に4回開催される途ビル主催の蚤の市で、「まだ途中にあるもの」を共有する場として、ユニークな出会いや発見を提供するでしょう。

    POP UPスペースのマーケット風景

2F|設計・素材・手仕事

2階は、akinau株式会社/NewStartedの拠点であり、デザインとものづくりのプロセスが間近に感じられるフロアです。素材へのこだわりや手仕事の温かさが息づく空間が広がっています。

  • NewStarted オフィス
    店舗・空間デザイン事務所NewStartedのオフィスです。設計と実践が往復するデザインチームのワークスペースとして、常に新しいアイデアが生まれる場所です。彼らがどのように空間を再編集し、新たな価値を創造しているのかを垣間見ることができます。

    NewStartedロゴ

  • STOCK
    内装デザインの現場から集まった素材や、アップサイクル製品の展示・販売スペースです。MAKE.で製作された家具や什器のショールーム機能も併設されており、実際にデザインされた空間で使用される素材や製品に触れることができます。サステナブルなものづくりへの意識も高まることでしょう。

    STOCKロゴ

  • mitohi
    陶芸作家mitohiさんによる工房兼陶芸教室です。土に触れ、手を動かし、「つくることそのもの」を楽しむ場として、子どもから大人まで、幅広い年代の人々が陶芸の魅力を体験できます。日常から離れて、集中してものづくりに没頭する時間は、きっと豊かな経験となるでしょう。

    mitohiロゴ

  • 織り道
    使われなくなった織り機を再活用した機織りの工房・教室です。ものづくりの時間そのものを大切にする場として、丁寧に糸を紡ぎ、織り上げていく喜びを感じることができます。伝統的な手仕事に触れることで、新たな発見があるかもしれません。

    織り道ロゴ

3F|居住・コミュニティ

3階には、居住スペースとしてシェアハウスが設けられています。このフロアは、1階や2階との日常的な距離感の中で、ゆるやかな関係性が生まれるような構成となっています。

  • シェアハウス T/A(株式会社カモンアップ運営)
    「まだ名のない社会起業家が集うシェアハウス」をコンセプトに、明確な肩書きや完成した事業を持たない段階の人々が、暮らしの拠点として利用しています。ここで暮らす人々は、きっと互いに刺激し合い、新しいプロジェクトやアイデアを育んでいくことでしょう。住まいと仕事、そしてコミュニティが一体となった新しいライフスタイルを提案します。

「もうひとつの居場所」として

「途ビル」は、特定の目的がなくても気軽に立ち寄れる場所を目指しています。仕事帰りや考え事の途中、誰かに会いたい時など、様々なシチュエーションで利用できる、開かれた空間です。自宅や職場とは異なる、「町にひらかれたもうひとつの居場所」として、地域の人々にとってかけがえのない存在となることでしょう。訪れる人々が、ここで新しい出会いやインスピレーションを得て、自分自身の「途中」を豊かにするきっかけを見つけることができると期待されます。

会話風景

「途ビル」レセプションパーティのご案内

akinau株式会社は、「途ビル」のオープンを記念して、2026年3月7日(土)にレセプションパーティを開催します。このパーティは、遊休状態にあった既存ビルをまるごと再生し、起業や事業チャレンジ、地域の居場所として活用する「古ビル活用事例」の一つとして生まれた「途ビル」を、皆さまにお披露目する特別な機会です。

当日は、お知り合いの方や近隣の皆さま、メディア関係者など、どなたでもご参加いただける開かれた場として開催されます。見学のみのご来場や、ふらっと立ち寄る形での参加も大歓迎です。ぜひこの機会に、「途ビル」の空気を感じ、その魅力を体験してください。

  • 日程: 2026年3月7日(土)18:00〜21:00

  • 場所: 途ビル 1F(大阪市福島区玉川4丁目11−21)

  • アクセス:

    • JR環状線野田駅 徒歩3分

    • 大阪メトロ千日前線玉川駅 徒歩2分

    • 阪神野田駅 徒歩10分

  • 参加方法:
    当日は、事前予約制の「途ビル Support Ticket ¥1,500」が用意されています。これにはドリンク1杯・フード1品に加え、途ビル1F飲食(te. / halte)で使える10%OFFクーポン(3月8日以降使用可)が含まれます。Support Ticketは数量限定のため、事前予約をおすすめします。もちろん、当日の飛び込み参加も可能です。
    ※2杯目以降はキャッシュオン/キャッシュレス決済のみ

akinau株式会社について

akinau株式会社は、内装デザイン・設計施工を軸に、飲食、ものづくり、空間運営までを横断的に手掛ける空間デザイン会社です。彼らの空間デザイン事業「NewStarted」は、小規模店舗から複合施設まで、数多くの既存建物を再編集しながら、空間と事業の立ち上げを支援してきました。今回の「途ビル」プロジェクトは、彼らの持つノウハウと哲学が凝縮された集大成とも言えるでしょう。

「途ビル」は、既存の価値観にとらわれず、常に変化し続ける新しい不動産活用の形を提案しています。この場所が、大阪のまちに新たな活気と創造性をもたらす拠点となることは間違いありません。ぜひ一度、足を運んでその魅力を肌で感じてみてください。